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ごねんぶりにどめの

時代を嘆くなって、言ったじゃないか!

オイシイ役、ごちそうさまでした ―『殿、利息でござる!』を見て―

ジャニーズWEST 感想

5月14日に封切りとなった『殿、利息でござる!』を、公開一週間が過ぎた本日、ようやく見ることができた。ちなみに5月16日付の興行成績ランキングでは、ズートピアに次ぐ2位に位置しており、まずは好調な滑り出しのようである(参考:映画ランキング・映画興行収入 - 映画.com)。

重岡くんは今まで映画出演経験こそあるものの、その全てが他の出演者の大半がジャニーズで占められている映画で、言い方がよろしくないかもしれないが、ちゃんとした映画に出演するのは実質初めてと言ってもいい。むしろよくよく考えると、ドラマも含めて、他にジャニーズ事務所の人間がいない現場で演技をすることすら初めてだったと思う(もし違ったらご指摘お願いします)。様々な映画雑誌で「最初はガチガチに緊張していた」と発言しているところを見ても、名高い俳優陣の中、見知った人がいない環境というのは重岡くんにとって新鮮な状況だったのかもしれない。

重岡くん演じる音右衛門の役どころについて、“主人公の息子”“陰険そう”“後々オイシイ”等の情報は事前に得ていた。しかし、メインキャストではないのにオイシイとはどういうこと?という感じで、音右衛門の存在が映画のどの場面でどのように活きるのかが疑問のまま、映画館に臨んだ。

見終わってみての感想は、「『オイシイ』の意味は見ていくうちに容易に理解できる」ということ。

とにかく見れば分かるので、見ていない人は是非見てほしい。強制するのは好まないけれど、自担がこんなにいい働きしてまっせと所構わず自慢したくなってしまったので、願わくば見て分かってほしい。キャストの豪華さと安心感もあり、重岡くんの存在抜きにしても、月並みな表現となるが笑いあり涙ありで気楽に見られる良い映画だ。

2時間強の上映時間の中で重岡くんの出番はほんの少ししかない。でも千両をどうにかこうにかしてかき集めるというメインストーリーにも、それと並行して進む親子三代の物語にも要所要所で関わってくる。重岡担の欲目と言われればそれまでだが、わたしは映画の中でいちばん『オイシイ』のは音右衛門ではないかとすら思う。いや、妻夫木聡さん演じる浅野屋甚内には敵わないかも。エンドロールが終わり明るくなっていく館内で、なんて良い役をもらったんだ!と心の中でひとりスタンディングオベーションをしていた。

余談になるけど、本作の中村義洋監督は元担当の錦戸亮の初出演にして初主演作である『ちょんまげぷりん』を手掛けた方でもある。重岡くんが初めてジャニーズに囲まれていない状況で演技する映画をその方が作ると初めて聞いた時、何か運命的なものを感じるぞと興奮した。今月発売の『CINEMA SQUARE vol.84』では監督と重岡くんの対談が実現している。記事中の“中村監督は重岡に錦戸亮との共通点を見い出していた!?”という見出しだけで購買意欲が爆上がりだった。実際の内容もちゃんと演技上のことだったので、元担当と現担当の話題について、その仕事を指導する立場の人間から語ってもらえるって貴重な機会だなあ……と読みながら感慨にふけっていた。今回の仕事の内容、そして監督をはじめとする様々な人との出会いが、重岡くんの今後の演技をする上での肥やしとなったことは間違いないはずだと踏んでいる。

今のところ、ジャニーズWESTの中で映画斑として今後も活動していく可能性が最も強そうなのは、今秋に『溺れるナイフ』の上映も控えている重岡くんだと思う。ドラマ斑の流星くんと小瀧くん(昭史くんもかな)もそのうち映画出演が決まったりするのかな、どうなんだろう。

まだまだ遠い未来のことかもしれないが、いつか『主演:重岡大毅』の文字が見られる日を首を長くして待っていたい。

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