ごねんぶりにどめの

時代を嘆くなって、言ったじゃないか!

横尾担が気合を入れて双眼鏡を覗くツアーセトリ曲9選

 

※曲目や演出等のネタバレをしているので、知りたくない方はこのページをすぐ閉じることをおすすめします。

 

 

 

 

 

今年のキスマイドームツアー『Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2018 Yummy!! you&me』も、先日無事に東京ドーム公演を終え、残すところ2ヶ所6公演となった。

これまで福岡公演と東京公演に行き、スタンド席の1塁側(上手、ステージに向かって右側)と3塁側(下手、ステージに向かって左側)の両方に座らせてもらった結果、「こっち側の席ならこの曲で気合を入れねばならぬ」という曲が分かってきた。

ここで言う「気合を入れる」というのは、「双眼鏡で自担をロックオンすると視界良好に自担が見られるから“気合を入れて”自担を見る」という意味であり、すなわち「こっち側の席になると、この曲で横尾さんが見やすいぞ、目を離さない方がいいぞ」ということである。この、横尾担以外には(何なら横尾担にすら)特に役に立たない話をこれからしようと思う。

繰り返しになりますが、これ以降の文章は曲目や演出等のネタバレを盛大に含むのでご容赦下さい。

 

 

 

1塁側(上手、ステージに向かって右側)

『Break The Chains』
7人が黒一色の衣装に着替えてからの1曲目。メインステージのセリが上がってきて7人が登場し、そのままメインステージ上で完結する曲なので、3塁側でも問題なく見られはするが、横尾さんが中心よりも上手側に登場して基本的に上手側で歌い踊るので、比較的1塁側の方が見やすい。
そこまでして何故横尾さんを見なければいけないかというと、とにかく衣装が恐ろしく似合う。衣装担当の玉森さんには金一封を送らせてほしい。
この衣装は他のメンバーも含め全体的にそこはかとなくエロスな雰囲気が漂っているのだが、横尾さんは胸のあたりがざっくり開いたデザイン(Vネックをさらにざっくりさせた感じの開き方)になっている。何を食べても太らない体が見えすぎず、しかし首や胸の辺りからほのかににおい立つ性的な香り。これがもし、バーン!と前が全開な衣装だったら(玉森さんなんかはそういう衣装になっている)ただ「細っ……」としかなっていなかったかもしれない。
そして下半身は、黒鳥の羽を想起させる、ジャニーズ衣装名物「無駄な布」が腰回りにぐるりとある。「もしかして2017年7月号のPOTATOで横尾さんがブラックスワンをイメージした写真を撮られていたのは今回の衣装の伏線……?」と初見で一瞬頭をよぎったが、改めて該当誌を確認したところ、残念ながら今回の衣装のイメージとは結構違った。今回の黒衣装を身にまとう横尾さんは、黒鳥よりもカラスっぽいイメージに近いと個人的には思う。美しくもあり、それでいてどこかしたたかで狡猾そうな雰囲気。初めて見た時は、全身がぞわりと冷えるような感覚を味わった。

『FREEZE』
『Break The Chains』に続いて歌われる曲のため、この曲も前述した黒衣装のままというだけでまずポイントが高い。しかしこの曲はメインステージ上の移動が多く、センターステージに移動した後なんて横尾さんは3塁側を向いている。にも関わらず、この曲を1塁側から見た際のとある光景が頭から離れないため、こちらに入れた。
この曲では、歌詞のないパートで【①膝立ちで腰を突き上げるような振り】→【②尻を高く上げた四つんばい(実際は片手だけついている)のような体勢で腰を上下する振り】→【③立ち上がる】という振り付けが曲中で2度あり、その2度目がセンターステージ移動後にある。その時横尾さんは3塁側を向いており、つまり1塁側からは横尾さんの背中や尻が見える状態にある。
そこで上述した一連の振り付けのうち、②をやられた時に、横尾さんの上下に動く高くつき上がった尻を見て、①の膝立ち腰振りよりもはるかに強い謎の興奮を覚えてしまったのである(というか①で横尾さんはそんなに腰振りっぽい腰振りをしていないのだが)。普段「顔が顔が」と騒いでいる人間なのに、顔が全く見えない状態の自担にテンションが上がってしまったので、自分で自分にぞっとした。
という個人的衝撃体験があったため、この曲を1塁側に座った時に気合を入れる曲に入れた。できることならもう一度、一塁側から同じ動きを見て自分がどうなるのかを確かめたい。
蛇足だが、この曲は千賀さんが振り付けしていたらいいな~と個人的に思っている。

『Flamingo』
センターステージから花道に対して垂直にのびる通路(この通路の正式名称ってあるんだろうか……?)に7人が横一列に並ぶ曲。この時横尾さんは上手側のいちばん端に立つので、1塁側の方が圧倒的に見やすい。というか3塁側に座ると結構遠く感じられて、双眼鏡を使っても視認を諦め気味になる。
単に立ち位置が見やすいだけではない。この曲には絶対的な見どころがある。それは、横尾さんのダンスである。この曲のダンスが、何故かめちゃくちゃ上手く見えるのである。いや、オタクの欲目と言われればそれまでだし、他のメンバーと距離があるせいで比較対象が存在しないからというのもあるかもしれないんだけど!
個人的には、ゆったりした曲だと手足の長さが活きるからだろうか、と考察している。腕が長く、且つきれいな手をしているので、例えば上に上げた手をゆっくり下に降ろすだけで様になる。そういう時の横尾さん、良い感じの手つきになることが多い気がするし。
一塁側の席になった暁には、欲を言えば他担のオタクにも、横尾さんのダンスを少しでも注目して見てもらえると嬉しい。その上でご意見があれば何らかの手段でわたしまで連絡を下さい。

 

3塁側(下手、ステージに向かって左側)

『PICK IT UP』
バクステに移動してきて、バクステ側の観客に向かって曲始めのフォーメーションを取るため、横尾さんは下手側の一番端から始まり、途中でフォーメーションが変わりはするものの曲全体を通しても下手側にいることの方が多い。
その前の『Super Tasty!』から、てろてろした素材の黄緑色のシャツに金色(黄色にめちゃくちゃラメが入っていると表現した方が適切かもしれない)のロング丈のジャケットを羽織っているのだが、その衣装で「♪Ah Ah Ah PICK IT UP~」の上着をはだけて肩を出す振りをやられると、今までゴツめのロング丈衣装を身にまとって見た目強そうだったところに、突然シャツ一枚だけ身に付けた、見るからに肉のなさそうな骨ばったフォルムの体が出てきて「ふぁっ?!」みたいな変な声が漏れ出そうになる。まあ、完全に嗜好の問題だと思うが、とりあえず3塁側からだと横尾さんが見やすいことだけは確かです。

『Tonight』
『PICK IT UP』と同じくバクステ曲であり、横尾さんが下手側にいることが多め。
最初の「♪Tonight Tonight Tonight」で指クイするのとか、「♪Oh, No choice for me to slow down, I have my show to roll」で7人が円になって二階堂さんから順に左に倒れていく振りとか、間奏で特効がメンバー一人ずつの動きと連動してバンバンぶち上がるところとか、諸々の振りが見やすい。特効曲だし個人的にこの曲が好きなのもあって、3塁側だと充実感がすごい。やはり横尾さんには強そうな衣装と曲と演出がよく似合う。

※6/21追記:『HOT!×2』
もしバクステ寄りの3塁側の席が当たった暁には是非!

ほぼ真正面に来るであろうTravis Japanの川島如恵留くんを見て下さい!!!

横尾さん全然関係ないけど、見てほしすぎてこの記事にねじ込んでしまった。というのも、この曲ののえるくんのダンスを見た時、あまりの美しさにわたしは言葉を失い、キスマイメンバーそっちのけでのえるくんのダンスを見ていたからです。特に体にすっと軸が一本通ったようなターンが、本っっっっ当に美しい。サビで終始絶句していたので、機会があれば見て下さい。

 

おまけ:どの席でも双眼鏡を駆使したい曲

『蜃気楼』
おそらくどのオタクもまず自担を優先して見て、そうすると他のメンバーにはほぼ目を向けられなくなるのがこの曲だと思う。少なくともわたしはそうだ。
しかし回転する舞台装置の仕様上、横尾さんを見るために向けている双眼鏡の中の世界に他のメンバーが入ってくることはある。すると、同じ振りをしているのにあまりにも受け取る印象が違って驚く。例えば北山さんなんかは、演技派で情熱的な踊りをしていて、未練ありまくりの元カレ感が強い印象を受けた。
では横尾さんはどうかというと、元カレを通り越し、妻を亡くした男やもめのような印象を見る度に受ける。横尾さんほど、この曲のダンスから「諦念」を感じさせるメンバーはいない。「悲しいけど、どうしようもないことだから仕方ない」とでも言いたげなダンスをしている。他のメンバーに比べて、ダンスから感情が読み取れないのである。もしかすると東京公演のMCで二階堂さんが指摘したように、単に振りが間違っているところもあるかもしれないが、残念ながらわたしには判断がつかない。
確かに歌詞を見ると元彼視点でも男やもめ視点でも内容は成立するので、ダンスを見ることで複数の可能性を考えさせられるとは、と頭を抱えている。

『Tell me why』『友+情 を、くっつけて』『HOME』
このバラード調の3曲で絶対に見逃すまいと思っているのは、サビでステージ上部の7分割モニターにメンバーの顔が映し出されるところ。
大抵のメンバーは一生懸命な力強い表情で歌っているのに対し、横尾さんだけ、この世のものとは思えないくらい優しくてやわらかい笑顔で歌っている。あえて短い言葉で言うならば「慈愛に満ちた表情」あたりが適切だと思う。7分割モニターをざっと見渡しても、横尾さんだけ「別の曲歌ってますか?」と言いたくなるくらい、表情の質が違う。
1曲目の『Tell me why』で初めてそのことに気づいた時は、「え、そんな顔、歌っている時にできましたっけ」と、双眼鏡でモニターに映る横尾さんを凝視しながら目を丸くした。「1曲目からそんな表情する?なにその笑顔、えっ?」と混乱したが、その後7分割モニターの使われるバラード曲全てで同じような表情をしていたので、「これが横尾さんのバラード仕様の表情なのか……」と冷静になることができた。しかし他のメンバーと全然違う表情をしているので、何度見てもまあまあ戸惑うし、あまりにも表情が優しすぎて「わたしはこのまま天界に召されるのかな?」とすら思った。
何を言っているのかよく分からなくなってきたが、とにかく、横尾さんの表情によって精神を何かあたたかいものでまるごと包み込まれるような感覚に陥るので、よかったら他担のオタクにも、3曲どれでもいいからモニターに映った横尾さんに目を向けてみてほしい。たぶん、視線の先にいる横尾さんが、めちゃくちゃ良い表情をしているはず。

 

 

残りの公演も、このツアーに関わる全ての人たちに何事もなく無事終わりますように!