ごねんぶりにどめの

時代を嘆くなって、言ったじゃないか!

全身全霊でアイドル―『ジャニーズWEST 1stドーム LIVE ♡24(ニシ)から感謝🎄届けます♡』雑感―

発売から大分日が経ってしまいましたが、2017年5月24日『ジャニーズWEST 1stドーム LIVE ♡24(ニシ)から感謝🎄届けます♡』が満を持してDVD&Blu-rayとなり発売になりました。おめでとうございます!

わたしは実際に公演を見た人間ですが、何もかもが奇跡のような現実だったと映像を見て改めて思いました。度々似たようなことを言っていますが、ジャニーズWESTは確約のグループです。ファンがどうすれば楽しめるのか、安心できるのか、興奮するのかを把握していて、それを演出に間違いなく反映させることができる。アイドルとファンの相互関係がコンサートを重ねるごとに確立していることに感心します。

ドーム全体を映すカットや客席のカットが多めだったのは、このコンサートだからこそ許される。メンバーやファンにとってあの日々が節目であったことは共有されなければならない、会場にいなかったファンがないがしろにされてはいけない。そのような思いを感じ取れる映像作品に仕上がっていました。

重岡担冥利に尽きる重岡くんのインタビュー

今回、メイキングにメンバー一人一人のインタビューがしっかり入っていた印象があったんですが、重岡くんのインタビューが本当に良かった。この記事を書いた主な目的はこれが言いたかったからです。これまで見てきた、重岡くんが話している映像の中でいちばん好きかもしれない。映像で見てこその素晴らしさではあるけど、好きだった箇所の引用です。

(最後の挨拶について)
今までの経験上上手く喋ろう思たらあかんねんね。その、形から入ろうみたいなさ。そら言いたいよ、かっこいいことも言いたいしさ。それこそなんか、『良いこと言うな』みたいに思われたら嬉しいやんか。でも、それを目指して喋ると絶対良くないから。そん時さ、もう、今まだ空っぽの状態やねん。
だからそん時立って、ライブで思ったこと……を、オレ喋りたいんやけど、オレ口下手やからさ!めっちゃ変なこと、喋っちゃうと思うねんけど!もうそれがオレのほんまの姿やし、もう何万人と見てるけど、ちょっとまあ……裸でやろうと思てる!長くてもいいから、ねえ?せっかちになって時間とか気にして終わらんでも、別にええよね?大事な時間やもんね。
うーわやめてや、めっちゃプレッシャーかかってきた、ああ……。

(コンサート直前の思いについて)
もっと先があるから、あんま調子乗らんとこ!っていうのは、あってんけど、なんか色々考えてんけど、……なんでオレがこんなに緊張してないかって言うたら、それこそね、10人のお客さんの前でやろうが、あんまそこって気持ち的に変わったらあかんちゃうかなって思ってて。ま、特別な日には、なのは、変わりはないねんけど、そのなんか、自分の持ってる一番シンプルな、気持ち、心っていうのは、変えないでおこうみたいなところはちょっとあって。そう思ってる自分がカッコいいなっていう(笑)
……やるぜ!やるよ!そうもう、楽しむとか、そういうことも考えずにもう、『オレは生きてるんだぁー!』ってやりたい。変なヤツやなぁ、これ何年後かに見返しためっちゃキショってなんねんて(笑)そう俺は、もっかい言うけど『生きてるんやぁー!』ってやりたいねん。

 “今回のコンサートの重岡くんは、とにかく何をしていても楽しそうで、俺は俺のためにドームという輝ける舞台に立っているんだぞ!というオーラをガンガンに出してきていたので、重岡担冥利に尽きるわ……とため息すらつきたくなるほどでした。”と先に挙げた自分のブログに書いていたんですが、実際ステージに立ちながら生きてる実感をびんびんに感じていたのかなと思うと、掴みどころのない重岡くんにちょっとだけ触れることができたような気がして嬉しくなりました。

 

あの2日間のコンサートは、節目ではあったけどあくまで途上でしかないのだということを誰よりも本人たちがいちばん意識していることが、メイキングの端々から感じ取られたことが清々しかった。「ドームをホームにしたい」と淳太くんも話していたし、皆きっと似たような気持ちはあるんだろうなあ。区切りではあっても通過点でしかないと本人たちが言うのなら、我々はただ見届けるしかない。あんなに素敵な景色を見せてくれたジャニーズWEST、次はどこに連れて行ってくれるんだろう。