ごねんぶりにどめの

時代を嘆くなって、言ったじゃないか!

横尾さんの自虐もしくは謙遜についての話

 

先日放送された横尾さんと宮田さん担当のキスマイRadioでこんなやり取りがあった。

横尾 今日は宮田くんデーでしたね!メッセージも!
宮田 確かに!オレの話たくさんした気がするわー
横尾 正直僕が選んだメッセージ(の中)で僕の名前は一切入ってませんでしたっ
宮田 えっウソぉ
横尾 ハイ、全部宮田くんでした、リアルに(笑)
宮田 じゃあ多分来週はね、横尾さん宛てのメッセージが沢山届いてると思うんで
横尾 あっホントですか。あのーすいません、聞きたくない方も、スイマセン聞いてください、お願いします
宮田 謙虚だなー(笑)

―『キスマイRadio』2017/7/26放送

横尾さんの「オレの話は聞きたくないだろうから」という発言に対し、そんなことないよ!もっと話して!と言う人、ただの甘えだと言う人、当然だけど様々な反応を見かけた。

横尾さんの自虐は今に始まったことじゃない。現在行われているアリーナツアーの北海道公演に入った時も、似たようなことがあった。

つい先日の大阪公演の時も、キスマイ以外のグループにいたとしたら?という話題になった時、他のメンバーが次々と話す中、最後まで横尾さんは自分から話を切り出さなかったというレポを目にした。7人全員の意見を求められている場面だろうに、「話を振られなかったから話さなかった」のが理由らしい。でも「俺はマネージャーだけどな」っていうオチを用意していたことをマイクを通さずに藤ヶ谷さんには話していて、結局藤ヶ谷さんの口からその事実が判明したとのこと。
(※現場にいたわけではなく複数のレポを読んだ解釈なので間違いがあればご指摘お願いします)

 

ポジティブなエピソードよりもネガティブなエピソードが目立ってしまうのは仕方のないことかもしれないが(横尾さんについては揚げ足を取りたい人が多そうだから余計にそうなるのかもしれない)、横尾さんが自身の得意分野で着実に自信をつけている様子もしばしば見受けられる。例えば雑誌『POTATO』8月号まで連載されていたキスマイのソロシリーズでのインタビュー。

ただ、料理やペットに関することはこれからも続けていくつもり。最初から仕事につながることを意識して始めたわけではないけど、ファンやメンバーが拾って仕事につながり、自分に少し自信を持たせてくれたものだから、大切にしていきたい。

―『POTATO』2017年7月号 Kis-My-Ft2ソロシリーズ「One」

ここでも「少し」という修飾語を使うあたり、横尾さんの自虐的な側面は見受けられるけど、歌もダンスもトークもできないのにとひたすらマイナスに考えていた過去を思えば、ここまで雑誌のインタビューで話せていることに感激する。
(横尾さんが自分の好きなことやってたらそれが仕事につながってそのお陰で少しでも自信がついたって流れとして完璧じゃないですか?わたしは最高だと思ってます。)

度々自虐的になる横尾さんに対して悲しみや怒りのような気持ちは多少なり湧き上がるが、そんな横尾さんを自然にフォローしてくれるメンバーに対する感謝の念の方が勝る。横尾さんのマイナスな言葉を打ち消すようにプラスの言葉で持ち上げてくれたり、ふわっとクッションのように受け止めてくれたり、人によってやり方は様々だけど、横尾さんのことを近くで見ている人が適切な助け船を出してくれることがすごく嬉しい。上に書いた横尾さんの自虐エピソードも全部そう。横尾さんの自虐を「謙虚」と言い換える宮田さん、横尾さんの代わりに横尾さんの言いたかったことを話してあげる藤ヶ谷さん。北海道公演の時は、北山さんが男らしく真っ直ぐに褒めてくれていた。

 

 もっと自信持って!謙遜なんていらないから!と簡単に言うことはできる。でもこんなに距離のある人間からの手放しの言葉で横尾さんがその通りになることなんかなくて、きっと仕事をはじめとする自身の行動によって得たものしか本人の糧にはならない。

結局のところ、遠いところから無責任な意見を投げることはできても、ファンの務めはアイドルを見守ること。「こちらはそう思っていないから自信を持ってほしい」と前向きに捉えられている気持ちが「いつまで経ってもそう言うのか」と失望感に変わるまでは、横尾さんの進む道を見届けられればと思う。