ごねんぶりにどめの

時代を嘆くなって、言ったじゃないか!

横尾さんが歩む「戦略的」資格道

 

日刊スポーツ内連載『Saturdayジャニーズ』(2018年7月7日付)にて、横尾さんの資格取得について、「横尾渉の資格道とは」と題されスポットが当てられた。

 「バラエティー番組をやらせてもらっていて、ただペットが好きとか、料理が好きとか言ってもあんまり説得力がないじゃないですか。例えば、土地を借りて何かやってみようという企画があったら、じゃあいっそのこと僕らが重機を使えるようになって自分たちで何かを建ててしまおうというくらいにならないと通用しないと思うんです。」

これまでも横尾さんの資格についてのインタビューは見聞きしたことがあるが、「好きだけでは説得力がない」と、これほど力のある言葉で語っているそれを、わたしは初めて見た。

自分の関心事を仕事につなげようという意図が多少なりあることは知っていた。ペット介護士の資格を取ろうと思い至ったきっかけこそ年老いた愛犬の存在がきっかけではあったものの、「仕事につながれば」という思いもあったことは、2016年11月号のMyojo10000字インタビュー内で本人の口から語られている。

ただ、今回はより「戦略的」に資格取得を目指している印象を受ける文章だった。

「芸能界を見渡しても大学で資格を取ったり、語学が堪能な人はたくさんいるじゃないですか。隙間産業じゃないですけど、そういうところを狙っている感じですかね。キスマイはジャニーズの中で一番NGの少ないグループですし。」

資格を取ること自体に横尾さん自身が注目し始めてからそれなりの時間が経ち、単に語るための言葉が本人の中で潤沢になったのかもしれない。いずれにしても、デビュー7年目を迎えたKis-My-Ft2にとって頼もしい存在だと率直に思えるインタビューだった。

 

ただでさえアイドル戦国時代と表現されることすらある昨今、事務所内だけを見ても様々な特技を持った人たちがいる。高学歴アイドルもすっかり珍しい存在ではなくなってしまった。

その中をすり抜け、自身だけのポジションを見つけようと試みる横尾さんの戦略的行動を、わたしは好もしく思う。センスは磨けば光るしその磨き方も様々であることを、わたしは横尾さんから学んだ。

つい先日、小型船舶2級の取得を情報番組『PON!』の生放送中に初めて公表したことには、いい意味で驚かされた。これからも不意打ちのおめでたい報告が聞けることを楽しみにしている。