ごねんぶりにどめの

時代を嘆くなって、言ったじゃないか!

最先端じゃなくたって歩けばそこに道はできる―『舞祭組10days合宿ガチドキュメント~タマタマキタ3人も合宿所でガヤガヤしちゃうよSP~』感想―

 

1月7日に舞祭組の公開録音&ハイタッチ会に参加し、その勢いのまま翌日購入した『道しるべ』初回B特典『舞祭組10days合宿ガチドキュメント~タマタマキタ3人も合宿所でガヤガヤしちゃうよSP~』を見ました。キスマイのことも舞祭組のことも大して詳しくない身ですが、90分超の壮大なドキュメントを見て何も書き残さずに終わる気にはなれなかったので、どうか温かい目で見守って頂ければ幸いです。むしろ詳しい人に色々と教えてもらいたいくらい。

千賀さんについて

まず初めに驚いたのが、千賀さんの多彩さ。打ち合わせの段階で仕切り役となり、新曲をバラード曲にするという指針を定めたと思えば、曲作りのスタートを切るために必須な作曲を一人で背負って黙々と制作を進めていく千賀さん。キスマイ曲で振り付けを担当したり『gravity』で衣装を担当したりしていたことは以前から知っていましたが、本当に色々出来てしまう人なんだなと感心していました。

あと、他の3人よりも室内着がきちんとしていて、さすが衣装担当になるだけのファッションに対する関心の高さ。皆ジャージやスウェットの中、7日目に一人だけパジャマ姿で登場してきたのも最高だった。

二階堂さんについて

千賀さんに反し、ずっとadidasのジャージを着続けていた二階堂さんでしたが、これはこれで微笑ましい。というのも今回の映像を見て、4人の中で二階堂さんがいちばん一般人っぽい匂いを漂わせてくる人だと感じたからです。メンバーで意見を出し合っている場面でも、主張を強く出さずに「うん、これいいと思う」と波風が立たないような発現が多く見受けられた印象。
これって時によっては好ましくないことだと思います。でも、例えば4日目のすき焼きで、肉をかけた玉森さん出題の簡単なクイズを一生懸命考え、正解して「やったー!肉食っていい?」と喜び、「どうしてわかったの?」と聞かれれば「勘!」と元気よく答える二階堂さんが生み出す日常的な空気感。それがとても良かったんですよね。

一般人っぽいと言ってしまったけど、4日目の夜に横尾さん抜きの3人で歌詞を考えている時、きっと皆煮詰まって頭も固くなっていたであろう時、唐突に「ぱにたん」というワードが下りてきた二階堂さんは、間違いなくあの瞬間の救世主だったのだろうなあ。

宮田さんについて

宮田さんは、さらっと流しそうな色んな人の言動をすくい上げて褒めてあげることが自然に出来る人。7日の公開録音でも宮田さんの言葉に胸を優しく抉られましたが、これはキャラ云々ではなくそのような性分なんだろうな、と。

普段はふざけて周囲にツッコまれることも多そうなのに、歌詞に舞祭組メンバーの名前を入れ込んだり(2日目)、合宿会場から見えていた東京タワーをジャケ写に入れようと発案したりと(8日目)、要所要所でしっかりキメてきちゃうところは宮田担になったらたまらなそうだなと思いました。合宿はもうしばらくいいやと言ったり、最後には安定の宮玉を発揮したりしていたけど、いちばん合宿を大切にしていたのは宮田さんだったのでは?と、なんとなくですが個人的に思っています。

横尾さんについて

舞祭組のフォワード(by宮田)と称された横尾さん。まず主張したいこと。

丸眼鏡の横尾さんが好きすぎてたまらない。

おそらく横尾さんの日常仕様だと思うのですが、この横尾さんがずーっと(5日目~7日目不在でしたが)見られるDVD、それだけで最高では???となりました。

先に述べたように、仕事の都合で3日間不在にしていた横尾さんでしたが、海外に旅立つ前後の横尾さんを比べると帰国後の横尾さんがまるで水を得た魚のように生き生きとしており、その理由が藤ヶ谷太輔の合宿所への来訪というのがですね、もう……もう……わたしは何を見せられているんだろうと。噂には聞いていたけど強火藤ヶ谷担すぎてヤバい。「俺のガヤが来たか」と言って重い腰を上げ小走りで玄関まで迎えに行くおじいちゃんが可愛さの極みすぎた。7人揃った時も藤ヶ谷さんのカンペに従順だし、9日目の横尾さんの一挙一動に完全にやられました。歩く度に地雷踏んでるみたいな感覚。ついでに言うと調理中にNGワード連発してくる玉森さんを黙らせたい横尾さんのオスみにも惚れた。

最後に

皆不安の色を見せる中始まった4人での楽曲制作。これまで支えとなっていたプロデューサーの不在は絶対に大きかったはずなのに、他のキスマイメンバー3人の力も借り、10日間で見事目標を完遂したことは素晴らしいことだと思います。

時代の最先端ではないけれど温かい光で東京の街や人をずっと照らし続けてくれる― 
そんな東京タワーのような「お茶の間アイドル」を目指しています

(引用:8日目に宮田さんが東京タワーを取り上げた時の字幕)

東京タワーは東京の一部しか照らすことができないけれど、舞祭組は昨日無事に終了した『「道しるべ」の旅』で全国を照らしに行ったのかと考えれば、4人は既に東京タワーなんて易々と飛び越えられる素敵なアイドルになっているのではないかと思いました。

それにしても『道しるべ』まわりのあれこれで完全に気持ちが横尾さんに向いてしまったので、誰かわたしをキスマイのコンサートに連れてって……という気持ち。横尾さんによりハマりたいならこれを見ろ!というものがあれば、コメントやツイッターのリプライ等頂けるとめちゃくちゃ嬉しいです……!

 

以下、備忘録用のメモ。メモだけで大分長い。

 

 

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走り、舞い、まだ見ぬ誰かの道しるべとなれ―舞祭組『日本縦断「道しるべ」の旅』(札幌)に参加して―

2017年1月7日、『舞祭組お正月キャンペーン ~日本縦断「道しるべ」の旅~』札幌での公開録音&ハイタッチ会に参加してきました。他グループ担ですが初めて目にした舞祭組メンバーに色んな気持ちを呼び起こされ、胸がいっぱいになって帰ってきました。

公開録音&ハイタッチ会に参加するまで

本キャンペーンが北海道でも開催されることは発表時点から分かっていたので、avexが舞祭組オリコン1位獲得のために本気出してきたとにわかに騒がれていたこともあり、ランキングに貢献できるのならせっかくの機会だし行ってみたいと考えていました。“どこへ行くかは、当日の発表とさせて頂きます。”という公式サイトの記載から、毎日0時を回った頃に会場を確認しており、1月7日も例に漏れずそのようにしていました。そこで7日が仙台だと把握し、8日には北海道に来るかなあと呑気に考えていたら、まさかの札幌追加発表!どうしてこんな不意打ちなのー!と一瞬考えましたが、そうか冬の交通事情か……と12月に関ジャニ∞ジャニーズWESTのコンサートで散々飛行機に悩み苦しんだことを思い出し、すぐに合点がいきました。

いざサッポロファクトリー

上述したように油断していたためかなり出遅れましたが、「ハイタッチ券、まだあるよ!」というツイッターの検索結果を信じて会場へ。

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間に合った!よかった~~~!!!

わたしが着いた時点で公録開始2時間前くらいだったのですが、その後もハイタッチ券の配布は続いていた様子。さすがに優先エリア整理券はありませんでした。

公開録音

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会場は開始30分前の17時でこのような感じ。この後ショッピングモールの吹き抜けの最下階(地下1階に相当)に舞祭組メンバーが登壇し、公開録音を兼ねたトーク、そして舞祭組メドレー(『棚からぼたもち』→『道しるべ』)の披露、最後に一人ずつ挨拶、という流れで進行しました。1階から3階までもステージが見える場所にはハイタッチ券の有無によらず、公録を聞く人がびっしり、という状況でした。計1時間弱で終了。

わたしはのんびり聞ければいいかなということで2階のステージから離れた位置にいましたが、悲しいことにマイクの音が響きすぎてしまい、正直トークは聞きづらかったです。ボケとツッコミの応酬などで4人が一度に喋っていると声が重なってしまい、誰が何を話しているのか分からなかった。そのため、トークの内容はぽつぽつとしか記憶していません。とは言え、ショッピングモールの一角なのでそこに不満を言っても仕方ないし、内容は分からなくても楽しそうにトークを繰り広げていることが見て取れるだけで個人的には満足でした。

かろうじて聞き取れた中で最も印象的だったのは、宮田くんの締めの挨拶。今回の曲がバラードであることを受けて、「でも、舞祭組のことを見かけたら、笑ってやって下さい。皆さんには笑ってもらいたいです。」というニュアンスの挨拶をしていました。他グループ担ながら、この挨拶が本当にたまらなかったです。明るいショッピングモールの片隅で涙しそうになりました。

ハイタッチ会

公録後のハイタッチ会は下の階にいた人たちから順番に。吹き抜けなので大勢のスタッフによってさばかれていくファンが舞祭組メンバーとハイタッチしている様子は、場所によっては上階から見ることができました。周りの10代くらいの女の子たちがその様子を見てきゃあきゃあ声を上げたり、メンバーにどう声をかけようかと相談し合ったりするのを眺めながら、列を作ってしばし待機。1階~3階の参加者が並ぶ待機列が動き始める頃には大分時間が経っており、スタッフの方も「時間が押している」と言っていました。

いざ自分の番が近づきメンバーが見える場所に行くと、あくまで個人的な印象ですが、メンバーの表情からは疲労の色が伺えました。沖縄から始まった移動続きの毎日で、この日だけでも仙台から札幌に移動していることを考えれば当然のことだと思いました。

それでも、一番身を乗り出し一人一人と目を合わせようと目線の高さを合わせていた千賀くん。興奮気味のファンを気遣ってか「大丈夫、大丈夫だよー」と呼びかけながらハイタッチしていた二階堂くん宮田くんとはちょうど前の人から自分へ視線が移る間際にハイタッチしたため、きちんと目を合わせられませんでした。残念。でもそれだけ前の人としっかり関わっていたとも言えます。

そして喉が不調そうだったので「喉、休めて下さい」と声をかけたところ、静かに頷いてくれた横尾さん。他のメンバーはすれ違うようにハイタッチしたのですが、最後の一人ということもあり横尾さんとだけはきちんと向き合って声をかけることができたので、眼前に立つ横尾さんに「ふ、普通に大きい男の人だ……でも雑誌とかテレビとかのままだ……」となりました。

行ってよかったー!

トークと歌でひとしきり楽しませたと思えば最後の挨拶で真面目に締め、疲労の色を見せながらも4人の4通りの対応をしてくれたハイタッチ会、他グループ担ではありますが大満足でした。強行日程で全国を回っている舞祭組の念願であるオリコン1位が叶うこと、そして今回の旅を終えた舞祭組のメンバーがゆっくり休む時間を取れることを心から願っています。

でも、願うだけじゃ叶わないんだよ

公録&ハイタッチ会から帰宅して購入した通常盤のブックレットを開いたところ、そこに写る丸眼鏡の横尾さんがツボをつきまくってきたということも相まって、昨日の興奮が冷めないうちに買ってきました。ドン!

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初回Bだけだけど!ポスターもついてきちゃったよ!札幌大通りのタワレコでは初回も通常もポスター付きで残っていたので、わたしのように他グループ担でハイタッチ会に参加した人は、せっかくだから買ってみてはいかがでしょうか。

 

過去を吹き飛ばすサムライの太刀―『なにわ侍ハローTOKYO!!』感想―

明けましておめでとうございます。世界の端っこにあるようなブログを読んでいただけることに感謝しながら、2017年も書かないとどうにもできない思いをここで発散していきたい所存です。

この3日間ほど、正月休みを利用して“ジャニーズWESTの過去を巡る旅”に出ていました。というのは、2015年秋ごろから本格的にジャニーズWESTに興味を持ち始めたため、わたしはそれ以前の音源や映像作品についてリアルタイムで触れることが出来ていません。その期間を埋めるべく過去を遡っていこうというのが今回の旅、つまり端的に言えば過去映像の履修に明け暮れていました。と言いつつも結局、消化できたのはシングル特典映像3本とDVD1本だったのですが、その中の『なにわ侍ハローTOKYO!!』の感想だけは早いうちに書き残しておこうと思ったので、本日よりアリーナツアーが始まるというのに時期外れも大概ですがご容赦下さい。

しんどい

DVDを再生し始めて程なくして早々に悟りました、「この舞台、見るのがとてもしんどいぞ」と。そもそも、ジャニーズWESTがデビューするまでの道のりを基に作られた舞台ということで、これはどこかしらで気持ちが沈むのではという考えからこれまで視聴を避けていたところはあり想定内のことではあったのですが、それでもしんどかったです。

ジュニア時代のジャニーズWESTのメンバーについてはインターネットを渡り歩くことくらいでしか知り得ないし、デビュー前から応援していたファンの皆さんの気持ちは分からない。それでも、『なにわ侍ハローTOKYO!!』を見ていると、デビュー後の彼らだけを見ているということにどこかしら後ろめたさを感じなければいけないのでは、という圧迫感を覚えそうになりました。甘い蜜だけを吸って許されていいものか、陰陽の陽の部分だけに目を向けていいものか、と。物語自体はハッピーエンドで希望に満ちているのに、あの舞台の裏に様々な暗いものを隠しこんでいるようで、この舞台を実際に観劇した人たちの気持ちを考えると胸がぎゅっと苦しくなりました。

もう一つのしんどさの理由

デビュー前のことを現在進行形で把握していなかった後ろめたさや、当時のファンのつらさへの共鳴というのもしんどい原因なのですが、この舞台を見てしんどくなってしまうもう一つの理由は、この舞台があくまで現実の話を基にした“フィクション”として創作されているからだと思います。どこまでが現実でどこからがフィクションなのかが分かり難い。勿論明らかに創作された部分はあり、例えば登場人物の設定が代表的です。名前は本人たちと同じですが、一場のタイトルがオーディションを銘打たれているように、7人はデビューメンバーを決めるためのオーディションの場に初めて居合わせており(重岡・神山は旧知の仲という設定ですが)、古くから一緒にやってきた仲間たちではありません。一方、当時ジャニーズWEST4として名付けられデビューする予定だった4人は舞台上でもデビューメンバーとして選出され、それ以外の3人はデビュー出来ないというのは現実通り。
このように最初から事実とフィクションが混じり合って始まった舞台は、その後の展開を「これは現実に起きたこと?それとも舞台オリジナル?」といちいち考えさせてきました。これが現実に彼らの身に起こっていたら嫌だなと思う場面が、もしかしたら事実かもしれない。そのような一抹の不安を常に抱えながら見ることが、しんどさを一層強めました。

しんどさとエモさの表裏一体

しかし先に述べたように事実とフィクションが入り混じるということは、メンバーの舞台上での発言が現実に本人たちによって発せられた言葉(またはそれに似た言葉)である可能性もあるということ。つまり舞台上の感動的な言葉たちを、現実のものとして錯覚させることもできる。例えば一場や五場の重岡くんから神山くんに向けられた言葉がもし現実のものだとすると、かみしげクラスタのわたしは容易に撃墜させられますし、七場の淳太くんの一人語りも本当に淳太くんに似合うフレーズが並んでいて創作かどうかがよく分からなくなりました。
観客を不安にさせたと思えば期待も持たせてしまう、非常に心の動きが忙しい舞台でした。

今だからこそ安心して見られる舞台

散々ここまでしんどいしんどいと言ってきましたが、それでも『なにわ侍ハローTOKYO!!』を最後まで見ることが出来たのは、昨年クリスマスに開催されたジャニーズWEST初のドームコンサートで、本人たちが過去をまるっと抱え込みながらも目の前のことに向き合い、今はまだ夢とした表現できないような高みを目指していることを、自身の言動やコンサートの構成で表明してくれたことが大きいと思っています。本人たちがしんどがっていないことを、ファンがしんどがってどうする。

『なにわ侍ハローTOKYO!!』で最後に一人ずつ挨拶をする際、濵田くんがこのようなことを言っていました。

「私達は見守ることしか出来ないって言われるんですけど、それだけで僕たちは十分なんですね。一緒に、色んな所に皆さんを連れて行くんで、色んな景色を、これから見ていきましょう」

そして今ジャニーズWESTは、すでに濵田くんの言葉通りに色んな所へファンを導いている。デビューして3年に満たないながらも、これならもう大丈夫だ、安心して着いてゆこうと信じさせてくれる有言実行の頼もしい男の人たちです。

忘れることの出来ない過去があっても、そこにしがみつかないことは出来る。ジャニーズWESTには「デビューするまで色々あったかわいそうな子たち」という目で一切見られてほしくないので、色んな暗さを吹き飛ばす勢いでこれからも走っていってほしいと願うばかりです。

「知名度を上げたい」ってテレビで言っちゃう*1ジャニーズWESTを2017年も全力で応援するぞ!!!!!!!知名度上がれ!!!!!!!

 

 

 

 

以下、覚え書き用のDVD鑑賞メモです。

 

*1:CDTV年越しライブ2016→2017

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