ごねんぶりにどめの

時代を嘆くなって、言ったじゃないか!

誰が為のコンサート? ―『ジャニーズWEST 1st Tour パリピポ』BD感想―

(5月21日に書いた記事に追記しました)

2016年5月18日、ジャニーズWESTファンの皆さんが待ちに待ったパリピポコンのDVD/Blu-rayがめでたく発売となった。『ええじゃないか』でも『パリピポ』でもなく『青春ウォーーー!!』と共にセンターステージに登場したメンバーは、最後の公演を惜しむ隙を作らせないかの如く初めからトップスピード。きっとどの公演だって手を抜くことはなかっただろうけど、最後だと思うと一つ一つの笑顔にいちいち感慨深くなってしまうだろうと、まるで自分が客席にいるかのような気持ちになってしまって最初から泣けてきた。

わたしは昨年の秋頃からジャニーズWESTを追いかけ始めたため今更な感想になってしまうだろうけど、アルバム『パリピポ』の収録曲はコンサート映えするものが多かったのだと今回コンサート映像を見て感じた。『アカンLOVE~純情愛やで~』や『Mambo de WEST!』等のおフザケ曲も然り、『キミコイ』や『Toxic Love』等のきちんと歌い上げる曲も然り。正直なところ、これまではWESTさんの楽曲の中で『パリピポ』収録曲はどこかパッとしない印象を持っていたが、パフォーマンスが曲と一緒に頭に浮かぶようになっただけで全然違う曲になった気分だ。

特に好きな箇所を挙げるとすれば、『夢を抱きしめて』と『SCARS』。テンション爆上げからのカッコいいWESTさんたちの流れなので、単なるギャップ萌え的なものかもしれないし、この2曲を歌っている映像をわたしがほとんど見たことがなかったせいもあると思う。それでもわたしは声を大にして言いたい。

死んだ魚のような冷たい目をしてる重岡くん、大好物です!!!!!!!

あの目で殺されたいし、何ならそれよりもっと前の、Overture前映像のぴしっとキマった格好良い重岡くんに打ち抜かれたい人生だった。重岡くんだけじゃなくメンバー全員良かったのについ取り乱してしまった。反省。

重岡くん関連で感じたことを一つ。度々思うことではあるけど、今回改めてステージに立つ重岡くんは、誰よりも自分のためにアイドルをやっているように見えた。少なくともステージ上でのパフォーマンスからは、「こうすればお客さんに喜んでもらえる」という意識を優先させているように感じ取れない。それよりも「オレは今めちゃめちゃ楽しいぞ!」と体全体で表現することの方に重きを置いているように見える。

その理由は本編後に視聴したドキュメンタリー映像の本人の発言から明らかとなった。

昔は俺も、どうやったらいい風に見えるやろとか、どうやったらカッコよく見えるやろ、よく見えるやろってことばっかり考えてたんですけど……それいいかなってなんとなくこう、思い出して(=多分「思い始めて」の意)。今俺がやってることを突き詰めていけば、なんか新しい自分に出会えるんじゃないかと思って。

加えてコンサートについて「ライブ中は入り込みたい」「今この瞬間は生きてるなって感じられる」とも発言している。重岡くんにとってのコンサート、ひいてはアイドル業そのものが、楽しみながらも自らを高みへ導く場であるのだと、本人の言葉によって確信できた。そのように断言する今の重岡くんから放たれる輝きに間違いはないはず。アイドルのキラキラ感とはまた違う強烈な赤い炎のような光を信じている。

 

 

以下、感想メモ書き。

 

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オイシイ役、ごちそうさまでした ―『殿、利息でござる!』を見て―

5月14日に封切りとなった『殿、利息でござる!』を、公開一週間が過ぎた本日、ようやく見ることができた。ちなみに5月16日付の興行成績ランキングでは、ズートピアに次ぐ2位に位置しており、まずは好調な滑り出しのようである(参考:映画ランキング・映画興行収入 - 映画.com)。

重岡くんは今まで映画出演経験こそあるものの、その全てが他の出演者の大半がジャニーズで占められている映画で、言い方がよろしくないかもしれないが、ちゃんとした映画に出演するのは実質初めてと言ってもいい。むしろよくよく考えると、ドラマも含めて、他にジャニーズ事務所の人間がいない現場で演技をすることすら初めてだったと思う(もし違ったらご指摘お願いします)。様々な映画雑誌で「最初はガチガチに緊張していた」と発言しているところを見ても、名高い俳優陣の中、見知った人がいない環境というのは重岡くんにとって新鮮な状況だったのかもしれない。

重岡くん演じる音右衛門の役どころについて、“主人公の息子”“陰険そう”“後々オイシイ”等の情報は事前に得ていた。しかし、メインキャストではないのにオイシイとはどういうこと?という感じで、音右衛門の存在が映画のどの場面でどのように活きるのかが疑問のまま、映画館に臨んだ。

見終わってみての感想は、「『オイシイ』の意味は見ていくうちに容易に理解できる」ということ。

とにかく見れば分かるので、見ていない人は是非見てほしい。強制するのは好まないけれど、自担がこんなにいい働きしてまっせと所構わず自慢したくなってしまったので、願わくば見て分かってほしい。キャストの豪華さと安心感もあり、重岡くんの存在抜きにしても、月並みな表現となるが笑いあり涙ありで気楽に見られる良い映画だ。

2時間強の上映時間の中で重岡くんの出番はほんの少ししかない。でも千両をどうにかこうにかしてかき集めるというメインストーリーにも、それと並行して進む親子三代の物語にも要所要所で関わってくる。重岡担の欲目と言われればそれまでだが、わたしは映画の中でいちばん『オイシイ』のは音右衛門ではないかとすら思う。いや、妻夫木聡さん演じる浅野屋甚内には敵わないかも。エンドロールが終わり明るくなっていく館内で、なんて良い役をもらったんだ!と心の中でひとりスタンディングオベーションをしていた。

余談になるけど、本作の中村義洋監督は元担当の錦戸亮の初出演にして初主演作である『ちょんまげぷりん』を手掛けた方でもある。重岡くんが初めてジャニーズに囲まれていない状況で演技する映画をその方が作ると初めて聞いた時、何か運命的なものを感じるぞと興奮した。今月発売の『CINEMA SQUARE vol.84』では監督と重岡くんの対談が実現している。記事中の“中村監督は重岡に錦戸亮との共通点を見い出していた!?”という見出しだけで購買意欲が爆上がりだった。実際の内容もちゃんと演技上のことだったので、元担当と現担当の話題について、その仕事を指導する立場の人間から語ってもらえるって貴重な機会だなあ……と読みながら感慨にふけっていた。今回の仕事の内容、そして監督をはじめとする様々な人との出会いが、重岡くんの今後の演技をする上での肥やしとなったことは間違いないはずだと踏んでいる。

今のところ、ジャニーズWESTの中で映画斑として今後も活動していく可能性が最も強そうなのは、今秋に『溺れるナイフ』の上映も控えている重岡くんだと思う。ドラマ斑の流星くんと小瀧くん(昭史くんもかな)もそのうち映画出演が決まったりするのかな、どうなんだろう。

まだまだ遠い未来のことかもしれないが、いつか『主演:重岡大毅』の文字が見られる日を首を長くして待っていたい。

ちょんまげぷりん [DVD]

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【感想メモ】ジャニーズWEST 1st Tour パリピポ(Overture〜MC)

2016年5月18日、ジャニーズWESTファンの皆さんが待ちに待ったパリピポコンのDVD/Blu-rayがめでたく発売となった。ひとまずMCまでの書き殴りメモと共に少し感想を。
 
『ええじゃないか』でも『パリピポ』でもなく『青春ウォーーー!!』と共にセンターステージに登場したメンバーは、最後の公演を惜しむ隙を作らせないかの如く初めからトップスピード。きっとどの公演だって手を抜くことはなかっただろうけど、最後だと思うと一つ一つの笑顔にいちいち感慨深くなるのだろうといつの間にか客席に感情移入して少しだけ泣いてしまった。
 
Overture〜MCで特に好きな箇所を挙げるとすれば、『夢を抱きしめて』と『SCARS』。テンション爆上げからのカッコいいWESTさんたちの流れなので、単なるギャップ萌え的なものかもしれないし、この2曲を歌っている映像をわたしがほとんど見たことがなかったせいもあると思う。それでもわたしは声を大にして言いたい。
 
死んだ魚のような冷たい目をしてる重岡くん、大好物です!!!!!!!
 
あの目で殺されたいし、何ならそれよりもっと前の、Overture前映像のぴしっとキマった格好良い重岡くんに打ち抜かれたい人生だった。
 
重岡くんだけじゃなくメンバー全員良かったのに、つい取り乱してしまった。MC以降も明日以降書いていく予定。以下、感想メモ書き。
 

 

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