ごねんぶりにどめの

時代を嘆くなって、言ったじゃないか!

エクストラヤミーコンのConneXionがヤバすぎてつらい話

 

Kis-My-Ft2の冬ツアー『Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2018 YOU&ME Extra Yummy!!』が昨日無事オーラスを迎えた。夏のツアーをベースにして改良された、まさに“Extra(極上の)”コンサートだった。

 

前置きはさておき、今回のツアーで新たにセトリに加わったある曲について、早急に語らせてほしい。

 

横尾・藤ヶ谷・千賀の3人によるユニット曲『ConneXion』である。

 

飽きるほどその魅力について語りたいのだが、悲しきかな、周りにその素晴らしさを語る人がいない。だから勝手ながらConneXion‬が如何にヤバいかという思いの丈をこの場にすべて置いてゆくことにした。文体がやや口語的なところもありますが、居酒屋でジョッキ片手に持ちながら向かいに座ってるオタクに力説しているイメージで書いてしまったので、どうかお許しいただければと。

 

 

設定がヤバい

 

まず、最初にモニターに出てくる個人の紹介文からヤバそうな香りがぷんぷんした。

 

横尾さん  Good Cocking Guy
藤ヶ谷さん  Party Peach
千賀さん  Half&Half

 

ちなみに3人はパートナーがいなくて夜の街に繰り出してるらしい(この設定もモニターに出てくる)。最初に「何かよく分からん世界観登場してきたヤバそう」と思いつつも、文字情報を受け取っただけでそのまま曲が始まるので、とりあえず一旦置いておくかとなった。というか普通に曲聴いてダンスを見れば自ずと印象は薄れていった。

 

曲も終盤に差し掛かろうかという時、事件は起こった。最初の謎設定も忘れそうになっていた頃である。3人それぞれのモノローグタイムがスタートした。


ハーフアンドハーフがキスがどうこう言い、グッドクッキングガイが今日は女子をどう調理しようかなと言い、パーティーピーチが下着の好みを話し出すという。設定に何となく沿ったような沿ってないようなセリフを言い出した。


ふざけ方、天才かーーー!?!?!?

 

というのも、わたしはこの曲に遊び的要素を入れてくると思ってなかったんですよね。イメージとしては、シュッとしたオッシャレーな感じに仕上げてくるのかなと思ってた。でも違った。全然違った。良い意味で想定外すぎて超気持ちよかった。

 

 

衣装がヤバい

3人とも派手色柄スーツのまあ似合うことよ!もう似合いすぎてて引いた。引くほど良かった、あの衣装。画力がないから再現できないのが悔しすぎる。

 

横尾さんがピンク、藤ヶ谷さんがブルー、千賀さんがグリーンだったんですけど、横尾さんがどピンクの柄スーツ似合ってて目ェひんむいた。サングラスもバッチリ装着していてペテン師感が強すぎる(でもウソつくの下手そう)。
ジャケットの中に着てる白シャツが、ボタンのところがボリューミーにふりふりしていて前代未聞のかわいさと優雅さの融合。横尾さん、たぶん後にも先にもこういう衣装を割り当てられないのでは?(勝手に決めつける)。

 

でも実は一番好きなのは千賀さんのベストなんだけども!アレは超似合う!柄物着せたら右に出るものはいない、それが千賀健永。

 

 

振り付けがヤバい

 

コレオグラファーケントセンガ、マジあざっす!!!!!!!


って感じ。天才!ユーアージーニアス!感謝の意を込めてお歳暮送らせてほしい。

 

元々千賀さんの振り付けは歌詞に沿ったダンスにすることが多いけど、今回は「アッこういう路線でも上手くやれるんだ~~~~千賀さんマジすげえな」って思った。「アケテミタックナーイ」でジャケットの前を開けたり閉めたりするんだけど、いや発想力ね!?すごいね!?!?

 

しかもそれだけじゃ終わらないという。その後ドアをノックするような振り、からのドアを開け閉めする振り!!!!扉開けた~~~~!!アケテミタックナーイって聞いてたのに開けてしもた~~~~!!!!みたいな(ノリが意味不明)。笑いながら「なるほどなあ!」と膝を打つ謎の状況に陥ってしまった。

 

そもそもアケテミタックナーイアケテミタックナーイのファルセットだけでも中毒性が高くて、一度聴くだけで頭の中でわんわん鳴り響くのに、ジャケット前を開閉する動きもなかなか中毒性が高くて、頭の中で簡単に脳内再生されちゃうから良くない。良くない相乗効果起きちゃう(めちゃくちゃ褒めてる)。まだ目にしてない人にはだいぶ期待持たせちゃってるかもしれないけど、千賀さんはマジの天才だから期待していいです。期待して下さい。

 

 

歌がヤバい

 

音源聴いた時から思ってはいたけど、千賀さんと藤ヶ谷さんの歌声が安定していて耳に優しい。囁くような歌声の妖しさと、伸びのある歌声の広がりが、2人とも良い。

 

そしてそこにスッ……と違和感なく入ってくる高音。誰だか分かります?


ファルセッターことワタルヨコオですよ!!!


生で聴いてシンプルに上手くてびっくりした。「あれっこれ誰歌ってんだっけ……って横尾さんだよ!」って一人で脳内ノリツッコミする始末。藤ヶ谷さん千賀さんと歌唱面で対等な立場で仕事してる横尾さんすげえ……!って素直に思った。

 

少し余談になるんですけど、ベストセラー『嫌われる勇気』で有名になったアドラー心理学に、「人間は平等ではないが対等」「人間は前か後ろにいるだけで上下の関係はなく、皆同じ地平にいる」みたいな考え方があって。今回の横尾さんってそれだなーって思ったんですよね。
これまで歌唱面においては横尾さんの前を走ることがぶっちゃけ多かったであろう2人と一緒に、横尾さんがサポート役に回るわけでもなく対等にステージに立っていることがね、すごく嬉しかった。嬉しかったんですよ。3人のうち誰が欠けても成立しない音楽の構成員の一人として横尾さんがいる。いや~~~~~最高。最高すぎてつらい。これまで音痴やら何やらと散々言われてきたであろう横尾さんが、こんな形で花開いたのが泣くほど嬉しい。ていうか実際会場でちょっと泣いた。

 

そもそも横尾さんがファルセッターになることになったのは、横尾さんの意図を汲んでこの役割を割り振ってくれた藤ヶ谷さんがいたからであって。もう一生足向けて寝られないですよね。藤ヶ谷さんにもお歳暮送らなきゃな。

 

 

演出のバランスがヤバい

 

これまで演出についてあれこれ言ってきたんですけど、この曲の斜め上からの攻め方って、3人の絶妙なバランスで成立したものだと思っていて。

 

例えば横尾さん藤ヶ谷さんの2人だと、いつもの仲良しな感じを完全に取り去れない気がする。藤ヶ谷さん千賀さんだと、すごいお洒落とかすごいかわいいとか何らかのメーターが全開になりそうな感じがする。横尾さん千賀さんだと、横尾さんを千賀さんがサポートする構図がどこか滲み出ちゃいそう(ワッター弁当のイメージ)。あくまで個人的なイメージだから異論は認める。

 

そういう、どの2人の組み合わせでやっても何か足りなくなりそうなのが、3人でやることで色んな要素が盛り込めていて且つバランスが非常に良い。
最初から最後まで、ひとつの挙動に対してこちらが抱く感情がひとつじゃないんですよね。「お洒落……だけどふざけてるよね」とか「可笑しいのに無駄にカッコいいどうしよう」とか。どの要素にメーターを振ってるのか分からなくて、ずっと針がぐるぐるして目盛りをいつまでも指せないような複雑怪奇さ。

 

仮にキスマイ全員でやると逆にごちゃごちゃして難しそうだし、やっぱり3人のユニット曲だからこそ完成した奇跡であるとわたしは信じたい。

 

 

藤ヶ谷さんがヤバい


最後にただの藤ヶ谷担みたいな項を作ってしまったけど藤ヶ谷担ではない。

 

個人的に、最近MCなんかで藤ヶ谷さんがふざけだしてキャッキャしてるのがとても好きでして。自ら進んでメンバーのモノマネしてイジって楽しそうにしてるのとか。
本人からも30歳前後くらいからかっこつけすぎないでいこうという意識で臨んでいるような発言が度々見受けられるんだけど、個人的にはその選択をした結果、何かひとつ縛られてたものから解き放たれた藤ヶ谷さんののびのびした雰囲気がかわいらしくて仕方ないんですよね。

 

そういう藤ヶ谷さんを曲の演出で見られるというのも、ConneXionの良さのひとつだと思う。ふざけてるけどまじめ。ふざけてるけど超キメてきてる。そういう、遊びの要素が入っても藤ヶ谷太輔藤ヶ谷太輔でしかないっていう証明になっている気がして、わたしはとても嬉しくなった。

 


総括

 

千賀さんと藤ヶ谷さんに今すぐお歳暮送りたいし横尾さんにファルセット最高にキマってましたって伝えたい。

‪‪‪ConneXion‬は天才たちの為せる技。マジで最高でした。

 

 

君を大好きだ(CD+DVD)(EXTRA盤)

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Travis Japanのダンス動画をジャニーズを愛するすべての人々に捧げたい

 

ジャニーズを好きな全ての人間に見てほしい動画がある。

 

 

これはジャニーズJr.の7人組Travis Japan(通称トラジャ)のダンスを定点カメラで撮影した動画である。全員がデザインの異なる黒基調のレッスン着(風の衣装)を着用し、持ち曲である『Happy Groovy』を通しで踊っている、ただそれだけの動画だ。

わたし個人としてはこの動画を、ジャニーズJr.にあまり興味のない人にこそ是非見てほしいと思っている。

 

少し自分の話をすると、わたしは今年の初夏ころからトラジャに注目するようになったものの、それまではジャニーズJr.に対してちょっとした苦手意識があった。自分のことをデビュー組しか好きになれないジャニオタだと思っていた。正直今でも苦手意識は完全に払拭されたわけではない。

ジャニーズJr.がなんとなく苦手な理由はいくつかあるのだが、その中の一つに「学生のようなわちゃわちゃしたノリが苦手」というのがあった。現実に学生生活を送る少年たちも多数いるので仕方ないのだが、若者ノリをそのままテレビや雑誌等に持ち込まれるのが個人的に好きじゃなかった。年齢が若ければ、その分会話の内容もどうしても幼くなりがちになる。しかしデビュー組に比べてファン以外の人目にさらされる機会が少ないわけで、それは当然のことだと思う。個人的嗜好に会わないだけなので、誰が悪いとかそういう話ではない。

 

本題に戻る。

そんな自分が何故トラジャに興味を持ったかというと、キスマイのツアーでバックについていた時のダンスがあまりにも美しかったからだった。その辺りの経緯は以前書いたブログの冒頭に記してあるのでここでは省く。

 

もし過去のわたしに似た、なんとなくジャニーズJr.に苦手意識を持つオタクがこの世に存在している場合、冒頭で紹介したダンス動画は、ジャニーズJr.の印象を変えるには良いきっかけになると思う。わちゃわちゃしていないし、ついでに顔もアップにならないので、彼らのダンスの技能のみに集中せざるを得ない。

特定のグループがどうこうというより、ジャニーズという集団が好きな“玄人ジャニオタ”、分かりやすく言えばDD気質の高めなジャニオタにはうってつけの動画だと思う。

 

とりあえず百聞は一見に如かずという諺があるのでまずは動画を見てもらえたらと思うが、ここで各メンバーのダンスについての個人的感想をメモ書き程度で記しておく。ダンスについては全くもって無知なので、素人目で見た感想である。

ちなみに「動画を見ても誰が誰だが分からないけど、誰が誰だか知りたい」人に向けて、最初のフォーメーションに名前を入れた画像を作ったので、参考にしてもらえれば幸いである。

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宮近海斗
センター力を一目で感じさせる。フォーメーション移動で様々なメンバーが中心に来るが、彼がセンターに来た時のパッと花開く感じは見ていて気持ちが良い。「踊りたくてどうしようもなくて体が勝手に踊りだしている」という印象を受ける。

中村海人
関節のやわらかさ、軟体動物のごとし。肩の上がり方とか上半身をぐにゃぐにゃ動かす振りとかを見ると、動きが非常にダイナミック。彼のことを知らない人が、この動画を見た後に他の適当な動画でゆるいテンションで話している彼を見たらギャップでびっくりするかもしれない……?

吉澤閑也
“正しい”ダンス。なんていうか、仕事できそうなダンス。悪く聞こえるかもしれないけど、感情が踊りに強く乗っていなくて、「仕事でダンスをしている……振り付けを確認している人だ……」となった。見ていて安心する、信頼を寄せたくなるダンスだと思う。

川島如恵留
ぴたりと静止した時の美しさ、一輪の百合のごとし。そして止まった姿が美しいから、動き始めるその瞬間もまた美しい。宮近くんや中村くんほど躍動感は感じられないけど、その分静かな動きが綺麗だと思う。今まで如恵留くんのダンスについて、一目で彼だとわかるクセのあるダンスだと思っていたけど、そうではなくて、彼が得意とする『静かな動き』が集団の中で目立っていたのだと思い直した。

七五三掛龍也
小柄で華奢だが、動きの大きさで一切をカバー出来ている。普通に喋っているだけだと他のメンバーと比べてもひと際ほっそりした体格が目立つし、何なら喋らせるとたまにふわふわしすぎてどこかに飛んで行ってしまいそうなコメントを残すことすらあるが、踊っている時は顔つきも凛々しくなって別人のよう。

松田元
若者のエネルギー溢れるダンス。少し悪く聞こえそうな言葉を使うと、小僧感があるやんちゃなダンスだと思う。流石最年少。動画では唯一サルエルパンツを着用しているが、そのゆるさがまた良い(本人が選んだかどうかは存ぜぬが)。

松倉海斗
全体的にねっとりとしたダンス。どちらかと言うと閑也くんみたいな、お手本のようなダンスをする人というイメージ。元太くんと一緒に「松松コンビ」と呼ばれる彼だが、動きは真逆に近いのが面白く感じる。A.B.C-Z主演の舞台『ジャニーズ伝説2018』を見て感じたことだけど、おそらく感情を表現するようなダンスが得意だと勝手に思っているので、そういう面がどこかで見られたらいいな、と。あとダンスのことではないが、シャツインスタイルが非常にかわいい(いつもレッスン着だとシャツインで登場する)。

総括すると、7人の動きが揃ったダンスの中にも個性が滲み出ているのがまた魅力的なので、普段トラジャの動画を見ない人にも見てもらえたら嬉しい。ぶっちゃけると、再生回数めちゃくちゃ伸びなきゃダメだろこの動画!!!!!!!って思ってる*1

 

ちなみにステージ衣装を着て踊っている動画も既にYouTubeにアップされているので、ダンス動画と見比べてみても面白いかもしれない。

 

 

 美しいダンスが魅力的なTravis Japanを、どうぞよろしくお願いします。

 

*1:ちなみに2018年11月17日19時20分時点で222,032回

キスマイ及びエイベックスのアンバサダー就任の挨拶に代えて

 

初めてジャニーズに魅せられてから早15年近くが経とうとしているが、最近考えていることがある。

長い間、アイドルとファンは双方向の信頼関係を構築するものという意識があった。例えば我々ファンはチケット代を支払い興味を持つアイドルのコンサートに行くと(ファン→アイドル)、素晴らしいパフォーマンスを見せられ「今日はみんなありがとう」と言われて帰ってくる(アイドル→ファン)。

しかし、ここ1、2年の間でアイドルとファンに加え、もう一つ重要な構成要員がいるように思えてきた。

 

それは『レーベル』である。

 

デビュー組の音楽作品や映像作品の特徴はレーベルによって結構な違いがあることに、ここ数年のDD気質の加速によって気付き始めた。

ジャニーズも複数のレーベルが様々なグループの作品製作に関与している。キンキやNEWS、ジャニーズWESTは『Johnny’s Entertainment(JE)』、嵐やKAT-TUNHey! Say! JUMPが所属する『J Storm』、V6やキスマイが所属する『avex(エイベックス)』、SexyZoneやA.B.C-Zが所属する『ポニーキャニオン』、……。

DD気質が高まってはいるものの全てのグループについて網羅的に話をすることができないので各グループがどうだこうだという話はここではしない。しかしこれだけは自信を持って言える。

 

エイベックスのキスマイに対する力の入れ方がとにかくすごい。

 

キスマイに興味を持ち始めた当初から、今まで好きになってきたグループよりもレーベルの関わり方が密だと感じていた。

例えば、CDでもDVDでも、何らかの作品の発売情報が解禁になったとする。通常、それから発売までにジャケット写真やカップリング曲、特典映像などの情報がおもむろにぽつぽつと明らかとなり、さあ発売日、という流れだと思う。

しかしキスマイは違う。その流れはもちろんベースとしてあるが、そこに「制作者の声」が乗ってくる。具体的には公式ホームページのスタッフブログが連日のように更新される。

BLOG | Kis-My-Ft2 Official Website

ちなみにここ1年間の記事数がこちらである。

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去年の12月なんて、1日1記事書いたとして月の半分以上何らかの記事が更新されていることになる。当時は舞祭組のアルバムとキスマイのライブBD・DVDについての情報をほぼ同時期に更新していたのでこの多さとなった。今月はシングル発売月だったのと来月発売のライブ映像の告知が重なり、ここ1年間でも比較的更新数の多い月となっている。

 

このようにエイベックスのキスマイへの注力具合には、我々ファンも目を見張るほどである。そのうち #エイベたんありがとう #でもエイベたん寝て みたいなハッシュタグが登場しそうな勢いである。*1 実際夜中に更新されることもあるので、担当者がリアルタイムで仕事をしているのか予約投稿みたいなことをしているのか、一社会人としては結構心配している。

 

そのスタッフブログで先日、このような文言が書かれていた。

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(画像元:18.10.27LIVE DVD & Blu-ray「Yummy!! you&me」ちょい出し情報③ 〜BTC〜 https://avex.jp/kismyft2/blog/2018/10/27.html

 

この記事を書いている自分は今「キスマイアンバサダー」というよりもむしろ「エイベックスアンバサダー」に近いかもしれない。エイベックスのお陰で、先に述べたアイドルとファンに加えレーベルで構成されるトライアングルの共鳴が大事なことに気付かされた。

ちなみにそのトライアングルの構図だが、現時点ではキスマイを想定してこのように考えている。

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 以下簡単に解説。

 

アイドルとファン

ここは最も想像しやすいと思う。好意や信仰心など様々な興味(と欲求を満たすための活動費)と、それらに応える様々な供給で成立している。

 

アイドルとレーベル

キスマイとエイベックスは、双方向に「推し」合いをしているように見える。仕事をする人たち同士なので、自分は業界関係者ではないしどれほど両者が密に関わっているのかは存じ上げない。あくまで自分からどう見えているかという内容しか語ることはできないのだが。

エイベックスは先述したスタッフブログでの推し具合がとにかくすごい。実際読んでみれば分かると思うが、どこかのオタクが書いたような文章である。

BLOG | Kis-My-Ft2 Official Website

反対にキスマイはというと、本人たちの口から「エイベックスさん」「ベックス」等、レーベル名が飛び出してくることも最近では珍しくない。その良い例が今夏行われたツアーのMC中、毎回挟まれていた告知タイム。告知を任されていたメンバーの一人宮田さんが、ある時を境に自分がエイベックスの申し子とでも言うかのように「ベックス俊哉」*2と名乗り始めた。さらにツアーの後半ではメンバーが増え「ベックス4」*3が結成されていた。

最近ではジャニーズwebの連載で本人たちが情報解禁とともにリンクを貼ってくれることもしばしばだ*4

 

ファンとレーベル

ここが最も信頼関係を構築しにくいと考えている。十数年間ジャニーズの様々なグループを見てきた中で、わたしは「グループは嫌いじゃないのに、曲がなあ……売り方がなあ……」となったことが何度かある。もちろん全てレーベルのせいではないのだが、やはりレーベルごとの特色はあると思う。

その点、キスマイのファンとエイベックスは、双方の距離の近さや信頼度の高さが特徴的に見える。【アイドルとレーベル】の項で述べたように、エイベックス公式サイトのスタッフブログは何故かオタクが書いたような熱い文章で綴られている。エクスクラメーションマークが妙に多い。この溢れんばかりの熱量に、ファンは少なからず引き寄せられるように思う。まるで気分が高揚したときの自分やオタク友達に似た存在をそこにも感じてしまうからだ。

そしてその熱量の証明であるかのような作品の数々。まず、CDにしろ映像作品にしろ特典がやたらと豪華である。少しばかり値は張る気もするが、コストパフォーマンスを考えると文句なしに財布を取り出したくなる。

楽曲も良い。オタクが言う「良い」の信頼性は大して高くないと思うが、ジャニーズにしてはお洒落なサウンドが多いのではないかと個人的には考えている(あくまで音楽に全く明るくない一般人の意見なのであしからず)。デビュー7年目にしてシングル22枚を発売し年一ペースでアルバムも出しているため、そもそも楽曲数が多いところも強みだと思う。

数日前には「今までリリースされた全楽曲から好きなものを選んでプレイリストにできる」というとんでもない機能が公式サイトで公開されたので、是非サイトに足を運んでいただきたい。まずはエイベックスが作ったおすすめプレイリストを聴いてみてほしい。

MUSIC | Kis-My-Ft2 Official Website

 

 

これまで書いてきた文章で、キスマイのバックにつくエイベックスの強大さとファンからの信頼度が少しでも伝わればと思う。ファンとしては大変ありがたく「“大船に乗ったつもり”ってまさにこの気持ちなんだ……」という気に度々させられる。

あわよくばこの記事を読んだどこかの誰かが、今までよりもキスマイに興味を持ってくれたらもっと嬉しい。来月発売のライブ映像のティザー映像も帰る前に是非見ていって下さい。

 

 

 

 

 

そして私事ながらエイベックスにはキスマイ以外でもお世話になっているのでこの先もしばらく頭が上がらないです本当……(地球が黄色い方のキンプリ、来春アニメやるのでそちらも是非見てください)。

 

 

 

*1:スタッフブログの中の人がオタクのような発言をすることもあってか、キスマイのファンは親しみを込めてエイベックスを「エイベたん」と呼ぶこともしばしばである

*2:「エイベックスとずぶずぶだぜええええ」などとステージ上で言っていた

*3:花より団子のF4にちなんだ名前、宮田さん+藤ヶ谷さん玉森さん千賀さんの4人を指す

*4:ただし規制はあるのかジャニーズネットのリンクが貼られそこからエイベックス公式に飛ぶ形になる