ごねんぶりにどめの

時代を嘆くなって、言ったじゃないか!

ハッピーバースデイ

 

Kis-My-Ft2横尾渉さん、33歳の誕生日おめでとうございます。


横尾さんに関心を寄せ、応援し始めてから3度目の5月16日を迎えた。よく笑顔を見せるようになった。おどけるようになった。進んで喋るようになった。自信を持って歌うようになった。自分のファンに向けて言葉を発するようになった。目に見える他人の変化を目の当たりにする体験って、実はそうそうないことだと思う。わたしが見てきた2年ちょっとの間だけでも、横尾さんの見え方はこれだけ変わった。


好きな人の笑顔を見るだけで安心する。心が満ちる。あたたかくなる。そんな気持ちを横尾さんから沢山もらってきた。横尾さんを見ている人たちはきっと、横尾さんなりの愛情に呼応すると思う。

 

沢山の人間に見られる仕事は、わたしが想像しているよりずっとつらいことが多いだろうと思う。わたしは本当の意味であなたを助けることが出来ない。遠くで応援することしか出来ない。だから見ている側のわたしは、適切な愛を持ってあなたを応援したい。一生をかけた恋はできないけど、一生をかけて愛することはできると、今のわたしは信じている。来年もまた、あなたのことを想い続けていられたらいいな、と思う。


「いつもオレンジありがとう」は、本当はわたしがあなたに贈りたい言葉。33回目の誕生日に、オレンジ色の花束をあなたに。いつもありがとう。だいすきです。

 

ジャニオタが推しに影響されて資格勉強を始めた話

 

2019年2月、都内である試験を受けてきた。試験らしい試験を受けたのは社会人になる前に受けて以来だから、およそ3年ぶりだろうか。別に誰かに強制されたわけではなかった。きっかけは「推しが資格を取りがちだから」だった。

 

わたしの応援しているアイドルは、知らないうちに資格を取り、何の前触れもなく報告してくる。

Kis-My-Ft2の横尾さんは実家の老犬の存在がきっかけとなりペット介護士の資格を取ったり(今はペット介護士プロフェッショナルになったらしい)、冠番組の持ち込み企画でマグロ解体師の資格を取ったり(一度不合格になったが二度目で条件付き合格となった)、最近では他のメンバーと一緒に船舶免許二級を取得していた。Travis Japanの如恵留くんは今年度の宅建士試験(合格率15%の国家試験)に一発で合格したらしく、今度は保育士の資格を取りたいと話している。

そんな彼らを見て、仕事しながら勉強するだけでも凄いのに結果に結びついていて頭が上がらないな、と機会ごとに感じている自分がいた。

 

わたしは自分自身について、好きな人から影響を受けて自身の行動に反映させることが少ない、人は人自分は自分の我が道爆走タイプだと思っている。あなたが好きだというだけでわたしはその音楽を聴かないし本も読まない、みたいな人間である。

でも、今回は少し違っていた。「わたしも何かしよう。何でもいいから仕事しながら勉強して、資格取りたい!」と自分でびっくりするほどモチベーションが湧き上がった。ずっと「すごいなあ、すごいなあ」とくすぶっていた気持ちが、ある時急に行動する動機に変わったのだった。ちなみにアイドルの人たちだけが動機ではなく、今は仕事をしていても平日に勉強時間を取ろうと思えば捻出できるのに勿体ないという気持ちがあったこととか、わたしはそもそも試験勉強が好きかつ割と得意なこととか(人によってはこの発言、大層気持ち悪がられるかもしれないけど)、そんな諸々の背景もあった。

思い立ったが吉日と心の中で叫びながら、すぐに書店へ参考書を見繕いに行った。勉強を始めるにあたり、何の資格試験の勉強をするかで悩んだ。結局、参考書を見る限りでは抵抗なく勉強を続けられそうなこと、今まで触れたことのない分野であること(仕事に活かす気は全くなかったので予備知識ゼロの勉強がしたかった)、等々の理由で簿記3級の勉強をすることにした。ちなみに「確か横尾さんも簿記3級持ってたはず」というのも理由の一つに含まれている。

 

改めて話してみると不純な動機や理由も混じっているが、そのような経緯で昨年11月の終わりごろから勉強を始めた。はじめのうちはどれだけ勉強すれば範囲が終わるか分からなかったので、少しでも前に進もうとほぼ毎日テキストに触れていた。仕事が終わってから家で勉強している時や、電車での移動時間にテキストを読んでいる時なんかは、ふと「自分の応援している人たち、こんな感じで知らぬ間に勉強をしていたんだな……」と思いを馳せて変にニヤついてしまうこともあった。

そして今年の2月、約3ヶ月間の勉強期間を経て受験に臨んだ。大勢の人間が一堂に会して試験問題を解く、という状況を味わったのは学生の時以来で、緊張しつつもどこか懐かしくなった。「これが終われば一つ区切りがつくんだ」という試験前から訪れる高揚感にも、数年ぶりに再会した。

3月に入り、試験からおよそ3週間後に合格発表の日を迎えた。結果は合格だった。試験直後に軽く自己採点をして、よっぽどのことがなければ受かっているだろうと思ってはいたが、結果を知って安堵した。点数もボーダーすれすれではなかったので、すべて終わってみると余裕を持って試験に臨み余裕を持って受かった形となった。

 

3ヶ月間の試験勉強期間を振り返ると、試験勉強をすると1日24時間の中で何かしら前に進んだような気分になれて、精神がととのえられた気がした。同時に「あの人たちは自分なんかよりもっと忙しいのに勉強していたんだ、勉強しよ」とか「もっと難解そうな試験を受けてたのに自分がやらなくてどうするんだ、勉強しよ」とか、応援しているアイドルのことを想いながら自分の尻を叩くのもわりと楽しかった。

ということで、いまは簿記2級を受けるために勉強を続けている。軽い気持ちで始めたことだったのでこれで終わりにしてもよかったが、途中でやめたくなったらやめれるし、勉強しながらでも趣味は制限しなくてもいいことは今回証明できた。3級は思い立ってから3ヶ月でさくっと合格できたが、2級になると3級とは難易度が結構違う印象だし(実際3級は合格率40-50%台に対し2級は合格率10-20%台くらい)範囲もぐっと増えるので、2級は来年度に3回ある試験のどこかで受かればいいな、くらいのペースで勉強するつもりだ。

ジャニーズに初めて興味を持ってから十数年が経つが、これほど明快に影響を受けて結果につながったのは初めての経験だった。好きな人が吹かせた風にふっと流されるのは思っていた以上に悪くなくて、むしろ流れ着いた先で喜びの味を知った。

引き続き、亀の歩みでがんばります。

 

 

 

おまけで、使ったテキストの紹介。

スッキリわかる 日商簿記3級 第10版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)

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スッキリとける 日商簿記3級 過去+予想問題集 2019年度 (スッキリわかるシリーズ)

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Myojo連載Kis-My-Ft2写真館・横尾渉回についての考察あれこれ

 

(※ 引用によるネタバレがあります)

 

Myojoで連載中のKis-My-Ft2写真館(毎月メンバー1人ずつ写真とインタビューが載る)で、今月号掲載の第6回にして横尾さんの番が回ってきた。

写真館と言うだけあって、とびきりの笑顔やら顔をしかめた時のおでこのシワやら横顔の美しいラインやら、色々見せてもらえて大満足。上手く言えないけど、濃い色の青空の感じなんかがザ・ミョージョーと言いたくなる写真だと思った。

加えて、内容的に軽めの一万字インタビューみたいなテキストも添えられており、やっぱりこういうところがMyojo好き……という気持ちに。ちなみにMyojoの一万字インタビューといえば、キスマイは過去2回載ったことがある。横尾さんの内容は良くも悪くもどストレートな内容でざわつかれたこともあったりなかったりするが、実直さという点においては今回も変わらないように思う。隠すべきことはしっかり隠すことのできる印象なのに、どこか不器用さが見え隠れする言葉たち。「横尾さんって、驚くほど人間らしい人間だ」と読みながら何度も感じた。

 

“メンバーの仕事”が指す意味

 

2018年はメンバーのことを、よりいっそう好きになった。(中略)偉そうに聞こえるかもしれないけど、メンバーの仕事をちゃんと見るようになったからかも。そうしたら、尊敬と憧れの目で見るようになってて。

 

「メンバーをよりいっそう好きになった。メンバーの仕事をちゃんと見るようになった」から始まるインタビューに、一瞬目を丸くした。何も構えずに読み始めて「去年ちゃんと見るようになったの!?」となったからだ。

しかしその後に続く文章も読み進め、言葉の意味をかみ砕く。

 

俺みたいな、こんなガラクタみたいなヤツが、キスマイとして東京ドームの5万5千人の前でステージに立っていられるのは、メンバーのおかげだって、自然と思えたんだよね。メンバーがいるからこそ、俺は素でいられるんだなって。

 

横尾さんの言う“メンバーの仕事”とは、言葉通りの『仕事』という意味よりは、もっと広い『役割』のような意味だと捉えた。個人仕事でグループを離れた時に発揮する能力然り、キスマイが7人そろったときの個々の立ち位置然り、そういうものをひっくるめて『仕事』と呼んだのではないかと思った。他のメンバーの振る舞いが、自然と横尾さんの立ち位置を決めてくれたのかもしれない。

でも“ガラクタみたいなヤツ”はちょっと言葉が過ぎるからね!ガラクタだったら好きにならないから!(唐突な一瞬のモンペ)

 

キスマイのお母さん=???

デビュー当時、「キスマイの母」「キスマイのお母さん」と呼ばれていたことについて。

 

お母さん像って、自分の母親を想像すると思うんだけど、当時は、それをキスマイでやらなきゃって考えていて、でも、お母さんの偉大さには全然勝てなくて。メンバーが俺のキャラを立てるために言ってくれてるのを、勝手に、“ちゃんとお母さんみたいにならなきゃ”って考えて、でも全然できなくて、できないことを隠さないと…って、がんじがらめになってた。

 

「キスマイのお母さんと呼ばれているのにそれに見合わない自分の存在がつらかった」という内容の話は聞いたことがあったが、それは「パブリックイメージに当てはまっていない自分の存在がつらい」のだと思っていた。しかし今回のインタビューで「自分のお母さんみたいに振る舞えない自分の存在がつらい」という考えを持っていたことを新たに知った。間接的に横尾さんの母親に対する敬意が分かるエピソードではあるが、今までの認識と異なる解釈だったので、「そうか、あなたは、自分のお母さんになろうとしていたの……それは難しそうだし苦しそうだな……」と同情心を抱いた。

 

不言実行の男

 

俺は、結果を出したあとで、「実は努力してたんですよね」って言いたいタイプ。資格を取るのだって、取ってから言う方がいいじゃん。まだ取れてもいない段階で、「今、資格を取ろうと思って勉強してます」って言うのは、ただのがんばってるアピールだと思うの。“がんばってる”っていうのは、他人が評価してくれること。達成するまでは言いたくない。 

 

徹底的に不言実行の男でいようとする姿勢を、格好いいと思うのと同時に、自分で自分を頑張っていると思うなら素直に頑張っていると自己評価を下してもいいのに、とも思う。他人から見えるものはわずかで、単純な物差しでしかはかってくれないかもしれないからだ。でも芸能の世界にいるからには、明快な基準でたくさんの人に見てもらうことも大事だろうし、そっちの世界にいない自分には図りかねることもあると思うので、これからも横尾さんが横尾さんらしく歩いていく道に幸あらんことを祈っている。

 

彼を変えた言葉

昔はキスマイの母になろうとして無理していた自分が素を出せるようになった経緯について、「自分に向けられた言葉ではないが、周囲で交わされる言葉に気付きを得たこともあった」と話す横尾さん。

 

俺みたいな性格の人間がストレートにアドバイスもらっても、鵜呑みにするわけないじゃん(笑)。

 

いやー……この文章、めっちゃ良いよね。

このたった一文が、まっすぐなのにひねくれていて、すごくすごく好き。最後のかっこ笑いまで込みで「ああ、これぞ我が認識と相違ない横尾さん像!」と目の前がぱあっと開けて明るくなった。いいよね横尾さん、ほんとこういうところ、いいよね……。こういう、好きになり直す時点の連続で人の好意は続いていく。

 

 

感情が心もちせわしなくなる(かもしれない)テキストと良質な写真が掲載されたMyojo2019年4月号、ただいま発売中ですので是非一読を。

 

MyoJo(ミョージョー) 2019年 04 月号 [雑誌]

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