ごねんぶりにどめの

時代を嘆くなって、言ったじゃないか!

今日が終わってもまたあなたに会いたい―『Summer Paradise 2018 内博貴公演』―

 

2018年8月26日、『Summer Paradise 2018』内博貴さんの講演(通称『内パラ』)に足を運んだ。

 

わたしが初めて内くんを知ったのは2003年にNEWSがデビューした頃。錦戸担だったが、同じく2グループを掛け持ちし、雑誌やテレビ等で一緒に見かける機会の多かった内くんのことは他のメンバーとはどこか違う特別な存在として自分の中に位置づけていた。

あれから15年が経った。

それなのに昨日まで一度も内くんを自分の目で見たことがなかった。学生だったことやライブが開催される土地から遠方に住んでいたことから自由が利かず、画面越しの内くんを眺めているだけだった。去年のサマパラも平日開催が壁となり行くことが出来なかった。

わたしのだいすきな内くんの話 - ごねんぶりにどめの にも書いたが、わたしは“アイドルとして”歌って踊る内くんがとにかく見たかった。キラキラしている内くんを、10数年間凝りもせず自分の中に住まわせ続けていた。

 

ようやくその気持ちが報われるときが来た。

 

内パラでは、はじめに内くんを除いたバンドメンバー(キーボード石垣くん、ギター小川くん、ベース矢花くん、ドラム雑賀さん)が舞台袖からステージに出てきた。

石垣さんが内くん以外のバンドメンバーを順に紹介。そして最後に「内博貴!」と石垣さんの高らかな雄叫びのような声と共に、内くんが登場した。

内くんは他のメンバーのように舞台袖からではなく、ステージ後方にあるフロートのような、ステージよりも高い位置に立てるセットに乗って登場した。

 

「あ、アイドルだ」

 

内くんがパッと目に飛び込んできて、真っ先に頭に浮かんだ言葉がそれだった。初めてこの目で見た内くんは、思わず目を丸くしてしまうほどキラキラしてた。

誰かに叩かれそうなことを承知で言うけど、内くんの輝きのピークははるか昔、わたしが好きになった頃くらいに終わったと思っていた。最近は、ノリのいい関西のニーチャンだけど実は歌もそれなりにできるんやで、くらいの人に見えることがほとんどだった。

でも、TDCホールのステージの上にいた内くんは、発光して見えた。この人はライトの下で呼吸をしなければいけない人だと思った。

心の底からそう思った瞬間、俯いて少しだけ涙を流して、また内くんの方を向きなおしてその声に耳を傾けた。

 

 

平成最後の夏、15年越しの夢が叶った。

一つの夢の終わりは、新しい夢の始まりを告げる。「今年のサマパラが終わっても、歌っている内くんをまたこの目で見ること」がわたしの新しい夢だ。

 

ありがたいことに、今日もまた、内くんを見ることができる。あと2回も、神様のように神々しい光を放つ内くんが見られる。

今日が終わっても、またこの目で内くんを見ることの出来る日が訪れると信じて、祈りを捧げるように、最後まで今日の講演を見届けたい。

 

それでは、行ってきます。

 

 

 

 

担当を掛け持ちすることについて悩んでいるあなたへ

 

昨年、自分が「担当の掛け持ち」について割と真剣に悩んでいたことをふと思い出した。

当時ジャニーズWESTの重岡くんの担当を名乗っていたにも関わらず、突然火が付いたようにKis-My-Ft2の横尾さんに興味を持ち始め、担当って何?わたしの担当は誰?と自問自答する日々を送り、節目節目にブログで気持ちを発散していた。

 

しかし今となってはまるで別人のように、デビュー組だろうがジュニアだろうが少しでも興味を持つとほいほい手を出してキャーキャー騒ぐようになった。6月のKis-My-Ft2のコンサートでTravis Japanの川島如恵留くんにいきなりハマり始めたのがいい例である。

それと同時期くらいに、いっそ担当という概念を持たないほうが楽しいのかもしれない、という自論が芽生えた。1番を決めてしまうから他のものを2番以下にしなければならないんだ、それなら1番なんていらないじゃない、担当なんて宣言しなくてもいいじゃない、と考えるようになった。

 

そのようなことを考えていた折、昔読んだ一冊の本を思い出した。平野啓一郎著『私とは何か―「個人」から「分人」へ』という新書である。

ざっくり言うとこの本では、人間を、分けることの出来ないひとつの「個人」ではなく、分けることの可能な「分人」として考えよう、という話をしている。別の言い方をすると「オモテの顔/ウラの顔」「本当の自分/ウソの自分」というモデルを廃し、すべて「本当の自分」であるという見方をしようという考えを提示している。

たった一つの「本当の自分」など存在しない。裏返して言うならば、対人関係ごとに見せる複数の顔が、すべて「本当の自分」である。

平野啓一郎『私とは何か―「個人」から「分人」へ』p7

分人とは、対人関係ごとの様々な自分のことである。恋人との分人、両親との分人、職場での分人、趣味の仲間との分人、……それらは必ずしも同じではない。
一人の人間は、複数の分人のネットワークであり、そこには「本当の自分」という中心はない。

平野啓一郎『私とは何か―「個人」から「分人」へ』p7

 

これを掛け持ちの話に当てはめてみる。

まず一人の人間を「個人」として捉えると、「Aくんを好きなわたし、Aくん担当のわたしが本当の自分。最近Bくんのことが気になっているけど、本当に好きなのはAくんだから、Bくんを好きな自分は本当の自分じゃない」となる。つまり「Aくんを好きな個人」として存在していることになる。

一方「分人」という概念を導入すると、「Aくんが好きだけど、最近Bくんが気になってきた。Aくんを好きな自分とBくんを好きな自分が同時に自分の中に存在している」となる。こちらは「Aくんを好きな分人と、Bくんが気になってきた分人が、共存している個体」ということになる。

前者は、過去の自分のように、自身の中での「わたしは一体誰が好きなのか」という葛藤が生じる予感を匂わせる思考回路だが、後者は分人同士がぶつかり合うことなくフラットな関係が成立している。

つまり特定の人物の担当を名乗るということは、そうではない自分をまるでニセモノのように扱うことにつながりかねない。しかし、Aくんを好きな自分もBくんを好きな自分も自分の中の「分人」として等しく扱うことで、好きな人が増えた自分をすんなり受け入れやすくなる気がする。

 

誰かを愛することは、誰かを愛している自分を愛することでもある。Aくんを好きな自分のこともBくんを好きな自分のことも等しく好きならば、それでいいのだと思う。

愛とは、「その人といるときの自分の分人が好き」という状態のことである。(中略)他者を経由した自己肯定の状態である。

平野啓一郎『私とは何か―「個人」から「分人」へ』p136

 

実際に自身を顧みて思うのは、新しく誰かを好きになった自分に出会うことは、シンプルに楽しい。Aくんを好きな自分とは違う、Bくんを好きな自分に向かって、「お前そんなヤツだったんだ!知らなかったよ!」と思わず声をかけたくなる。同じ人間の中で起きている出来事のはずなのに、まるで親しい他人がいきなり出来たような感覚に陥る。

おそらく大抵の人は、人に頼まれたから誰かを好きになっているわけじゃない。誰かを好きになるのは、すべて自分の選択の結果だ。だから、好き勝手にいろんなものを愛して、その度に新しい自分と出会って、その出会いを純粋に楽しめばいいと思う。他人を愛することは、未知の自分に出会える有効的手段なのだから。

 

 

この世界にどれだけ存在するか分からないが、もし過去の自分のように、掛け持ちについて悩む人がいれば、複数のものを愛したくなった自分を受容しやすくなる思想として、頭の片隅に入れてもらえたら嬉しい。わたしは今、たくさんのものを好きになることが、只々楽しい。

 

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

 

 

 

 

わたしのだいすきな内くんの話

 

ツイッターでフォローしている数人の内くん担の頑張る姿を見て、わたしも愛するひとのために出来ることをしよう、と思いこのブログを書いている。このブログの目的は内博貴さんのダイマを全力で行うこと」「Summer Paradiseの内博貴さんの講演に興味を持ってくれる人を一人でも増やすこと」です。

 

 

 

 

とりあえず、8月に内くんがこんなことをするんですよ、という紹介の目的で、脈絡なく【Summer Paradise 2018 内博貴公演】についての概要を最初に載せる。

◎日時
2018年8月26日(日) 17時
2018年8月27日(月) 13時/17時

◎場所
TOKYO DOME CITY HALL

◎プレイガイド
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:121-405)

◎リンク

Concert・Stage(ジャニーズJr.) | Johnny's net

 

 

はじめに―わたしが内くんを応援する理由―

去年内くんの誕生日に書いたブログを以て、わたしの内くんに対する思いについての自己紹介に代えさせていただければ幸いである。

 

 

わたしは去年、数年ぶりのステージで歌う機会だったというのに、内くんのライブに行けなかった。行きたくても行けなくて、めちゃくちゃ悔しかった。そもそも、わたしは内くんが歌っている姿を一度も肉眼で見たことがない。テレビの画面を通してしか見たことがない。そのせいでようやく、アイドルとして歌って踊る内くんが見たいという自分の中の欲求に気付かされた。

内くんは、舞台班だけの人じゃないし、船から落とされるバラエティ班だけの人でもない。彼はわたしのなかではずっとずっとアイドルとして生きてきた。だから、内くんのことを知らない人にも、彼がアイドルとしてステージに立っている姿を見てほしい。去年の自分のように、仕事や在住地の関係で来ることのできない人がいるのは百も承知だ。それでもわたしは、一人でアイドルとしてステージに立つ内くんを見てくれ、と言いたい。

 

『Master key』はヤバいし内くんはスゴいんだぞ

内くんってそもそも歌えるの?という方に、一応テレビの動画なのでリンクを貼るかどうか悩んだが、まずは約3分のこちらの動画を見ていただきたい(怪しいサイトに飛んだりしないから安心してね!)。

ますたーきー - YouTube

こちらは現在放送中の関ジャニ∞冠番組関ジャニ∞のジャニ勉』の前身番組『ほんじゃに!』で放送された、内くんのソロ曲『Master key』である。自分で調べてみた感じだと、おそらく2004年、つまり今から14年前なので17歳か18歳頃の映像である。ぶっちゃけ映像は荒くて誰が映っているのかわからないレベルだが、注目してほしいのは歌声なので、よしとして話を先に進める。

 

前述の動画の内くんの歌声を聞いたうえで、こちらの動画をみていただきたい。

Master key/内博貴 - YouTube

こちらの動画は今年の1月(収録は去年の12月)に放送された映像なのだが、みなさんお気づきだろうか。

 

声、昔と同じじゃん!?!?!?!?

 

そう、内くんは、このバカみたいに高音な若かりし頃のソロ曲『Master key』を、2018年になっても原曲キーのまま歌っているのである。

実際、内くんはライブについてこのように話している。

『Summer Paradise 2018』は、今年もJr.時代の曲を中心に構成を考えようと思ってる。(中略)あとな、Jr.時代の曲、全部キーが高いねん!10代のころの曲をいまの俺が歌うんだよ?(笑)去年も原曲キーのまま歌ってめちゃくちゃ大変やった。高いキーを何度も出すために、練習では『Master key』を何度も歌う。この曲は、声変わり前の16才のときのやから、かなりしんどい!でも、この曲を歌い込むと、ほかの曲もラクに歌えるようになるんだよね。

―『Duet』2018年8月号

 

すごいな!?めっちゃストイックでめっちゃカッコいいな!!

ここ数年だと、A.B.C-Z冠番組『ABChanZoo』でA.B.C-Zのメンバーが作った船から落とされるという、なんともテレ東的なバラエティ企画が主な地上波の露出なので、関西弁のバラエティ班のお兄さんかな?という印象を持っている人もいるかもしれないが、それは断じて否定させてほしい。

内くんの歌声は最高だ。ジャニーズの中で代わりを探しても見つからない、唯一無二の歌声だ。『Master key』を歌った内くんに対してA.B.C-Zの河合さんが「内くん以外この声出ない」と言っているが、お世辞じゃなく本当にそう思う。歌が上手いというより、魅惑的な声をしているという表現が合っていると思う。喋ると普通の関西人のニーチャンなのだが、ひとたび歌いだすとこのとんでもなく甘くて艶っぽいべっこう飴のような歌声。ギャップがすごい。

 

そんな内くん、先週ジャニーズwebの連載で「マスターキーは絶対歌ってほしいんでしょ」「原曲キーで頑張る」という旨の煽りを読者に向かってかましてきたので、大いに期待している。

ずっとずっと大好きな『Master key』を聴くことは、いつのまにかわたしのささやかな夢になっていた。この機会を逃したらもう内くんのライブなんてないだろうと思いながら、泣く泣く諦めた去年のソロコンサート。それなのに今年、チャンスが来た。メールで送られてきたSummer Paradiseの出演者リストを見て、手が震えた。神様はいるんだと思った。今年こそ行く、死んでも行く、なんのために仕事してんだ、と思った。

そんなわけで、去年の恨みを晴らすべく、今年は3公演すべて行きます。

 

ウチ(くんのコンサート)においでよ

昨日更新されたジャニーズwebの連載で「夏のライブが最後かもしれない」「悔いの残らない内容にしたい」と内くんが話していた。

わたしははじめ、その文章を読んで「内くんも何かを悟ってるのかな、事務所の人に何か言われてるのかな、まあ本人がそう思うなら仕方ないかな」と、悟った風な受け取り方をした。チケットの売れ行きが芳しくないのかもしれない、内くんが一人でTOKYO DOME CITY HALLを埋めるのが難しいのかもしれない。

でも、自分の観測範囲にいる内くんの担当の人たちは逆に火がついているような人に見えて、「これはわたしも何かするか」と思ってこの文章を書き始めた。SNSの感情の増幅効果に初めて感謝した。「これが最後かもしれない」と思いながら見るコンサートなんて、たぶん全然楽しくない。最初からお涙頂戴みたいなテンションで臨むコンサートって何だよ!「こんなに素晴らしいコンサートなら次もあって当然だろう!」と、根拠がなくても希望を持ちたい。

 

でも、残念なことに、自分が数千字の文章を書いても、内くんの魅力をこれっぽっちも伝えられている気がしない。実際わたしはこの記事で「Master keyはいいぞ」くらいしか言えていないし、ブログを読んだ人に伝わっているかすら謎である。

わたしの書いた文章なんかを読むより、実際に内くんを見た方がマッハで内くんのことが分かると思う。

だから是非、お時間のある方は、今月末に東京で開催される内くんのソロコンサートに来てください。わたしの大好きな内くんを見てください。多分プレイガイドも譲りチケットもあるはずだから、お好きな方法でお越しください。一ヶ月を切っている予定の都合をつけるのは難しいと思うけど、去年と違って休日公演もあるし、平日公演だって今こそ有給の使い時です。

どうか、どうかよろしくお願いします。ここで再度ソロコンの概要を。

◎日時
2018年8月26日(日) 17時
2018年8月27日(月) 13時/17時

◎場所
TOKYO DOME CITY HALL

◎プレイガイド
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:121-405)

◎リンク

Concert・Stage(ジャニーズJr.) | Johnny's net

 

 

 ちなみに初めに引用した内くん担の華さんのブログにもありますが、内くんは関ジャニ∞にいた頃のメンカラがピンクなので、ピンク色のペンライトをお持ちいただくとよいかと思います(サマパラは単独のペンライトの販売がない)。わたしは家にあるピンク色に光るペンライトを探したところ、ジャニーズWESTの雪だるまペンラ、Kis-My-Ft2のミューコロペンラが見つかったのでそれら2本と、購入予定のA.B.C-ZのマジカルLOVEスティックの計3本を持参する予定です。

 

わたしと一緒に、初めての内博貴体験を、しましょう。