ごねんぶりにどめの

時代を嘆くなって、言ったじゃないか!

推しがマグロ解体師になりました

 

まず初めに。

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横尾さん、1級マグロ解体師取得おめでとうございます!わ~~~~パチパチパチ~~~~!!!

 

2017年8月8日放送キスマイレージで、横尾さんが日本で8人目の1級鮪解体師の資格を取得していたことが明らかとなった。

2017年3月14日放送回の続編となる、横尾マグロ解体師への道・激闘リベンジ編と題された今回の放送では、はじめに前回の反省点が挙げられていた。いざ蓋を開けてみると、口上も切り付けも挙げられた反省点が多くて驚いた。しかし前回流れていなかった最終試験の映像を見ると、口上はつっかえつっかえで「口上に魂が感じられず」という評価にも納得できたし、落ちてしまったのも無理はないだろうと納得せざるを得なかった。これは余談だが、前回放送を見た時はそんな風に思わなかったのでテレビって良い演出も悪い演出も編集ひとつで出来てしまうんだと実感した。

反省点を踏まえた上で始まった再試験に向けた特訓。師匠の木村さんとマンツーマンで行われる指導の様子は、良い意味でテレビ的じゃなくて、息を飲んで見守るほかない映像だった。師匠は指導者として厳しく横尾さんに接しているし、指導を受けている横尾さんは包丁を持つ細腕を時に震わせながら真剣な眼差しでマグロと対峙していた。

前回よりも尺が長いこともあり試験の流れを追って放送された最終試験の映像は、特訓の時と同じく手を震わせているところもあれば、口上も危うそうに思える場面はあった。でも冒頭で流れた前回の映像と比較すると、ずっと堂々としていて凛々しかった。比較対象として良さそうな、つまり明らかに口上・技術が巧みではない映像をあえて選んで冒頭に流したのではと勘繰りさえした。観客にヨイショヨイショの掛け声を要求した後に見せた笑顔が、普段目にするアイドルとしての横尾さんを感じさせる唯一の要素だったように思う。そのくらい終始真剣そのものだった。

 

今回横尾さんは、しばらくの間は他の1級解体師立ち会いの下ショーを行うという条件付きで合格となった。正直な話、条件付きと知った時に生まれたちょっとした違和感は未だに消えない。合否判定の協議にテレビ局が一枚噛んで何らかの操作をしたのか?とか、ぶっちゃけそういうことも考えてしまった。でも合格は合格でしかない。横尾さんは2017年7月1日付で日本で8人目の1級マグロ解体師になった。前回放送で「1人でショーをやりたい」と話していた横尾さんの希望が叶っていないことは残念だけど、そのスタートラインに立ったことは間違いない。

テレビでは再特訓も最終試験もほんの数分しか流れていないが、その裏には何倍もの時間が使われている。そんな何時間もの間ずっと神経を張りつめていないといけない上に力も要る作業をまたやろうと思うにはそれなりの覚悟が必要だと思う。前回不合格であったとはいえ、その気持ちが生じるだけでも十分すごいことだと思う。

横尾さんが苦手意識のある歌やダンスを逃げずにこなしながら、興味のある動物や料理については資格を取ったり仕事に反映させたりと趣味以上のものに昇華させていることについて、わたしは事あるごとに感心する。自分が仕事をしていて面倒なことや苦手なことにぶち当たった時、横尾さんは嫌々思ったり妥協したりしながらもアイドルという仕事をして生きてきたのかと思うと、本当に頭が上がらない。自分ならまず、機会を見つけてそこから逃げることを第一に考えるからだ。今回の資格取得も心の底からすごいとおもった。結果を知っていても合格発表の瞬間の映像を見た時は思わず涙した。

横尾さんは熱意や意志を自ら進んでは口にしないし、そもそも言葉で思いをずばりと端的に伝えることが苦手である。今回の企画が素晴らしかったのは、横尾さんが多くを語らずとも姿勢や表情からそれらがびんびん伝わってくるところにあったと思う。横尾さんのための舞台を二度も与えてくれた番組スタッフの方々、資格取得に関わってくれた師匠や兄弟子、理事の方々には本当に感謝しかない。

横尾さんのために用意された舞台がハッピーエンドを迎えられて本当によかった。横尾さんが解体ショーを披露する第二幕の幕開けに、既に大きな期待を寄せている。

 

 

蛇足だがマグロ解体師アカデミーで横尾さんのような未経験者が1級取得を目指す場合、税込324000円がかかるらしいのだが、今回の場合はその正規の料金が支払われたのかな……テレビの出演料とかそれに上乗せされるのかな……とか想像の及ばないカネの問題が気になってしまったので書き残しておく。

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